このレビューはネタバレを含みます▼
カシオ先生の作品って幅広いなと感動したお話。
「僕の美しい人」のその言葉が、バイオロイド”忍”の言葉なんだと思ったら、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を思い出しました。
それ以前に手塚作品もありますね。私なんかがSFを語るのは無理ですが、作中の授業中のシーン、クローン技術の始まりの羊の説明で、私の頭の中はもう何かスイッチが入ってしまって…。ぁぁぁぁあとプルプルしてしまって、そこで一旦小休止。
BL風に吹かれながら、心とは何か?人間とは何者なのか?と自然と考えてしまう物語。
そして、忍は何故12時間毎に薬を飲み続けないといけないのか。わざと人工的に欠陥を埋め込まれたバイオロイドが飲まなければいけないというその薬。その欠陥を作らなかったら、人間を超えた人になるんだと1人興奮😩。(そんな残酷な設定も作者らいなと思いましたが、逆にその欠陥があるから心が芽生えるのかな?とも)
サイボーグ…人の身体の一部が機械化。攻殻機動隊でいう義体化。
アンドロイド…AI 人工知能を持つ人型ロボット。
バイオロイド…クローン技術によって作られた生き物。 (色んな〜ロイドがSFにはあるのかなと…。すみません、この程度。)
心とは何か?どこにあるのかな?と思ったら、この作品では心臓なのかなと思いました。
ネタバレになりますが…、
明確な表現はされていませんが、あの事故の後 兄のスペアとして生まれたクローン弟 和彦は…(和彦はあくまで兄のクローン。バイオロイドの愛玩用忍は、IQ含め和彦とは違う?…分けて描いている?と感じたり。でも2人の心は人間と同じでしたね😩)。
和彦は本来の目的の為、和彦の心臓も含めて兄の為に使われたのかなと。兄の意識は最初和彦で、その後正嗣に戻り…だけど忍と会うと、和彦の心がまた甦り、2人は抱き合う。(この切なさッッ、泣いてしまう😩)。
ピロートーク、番外編。だいぶ和彦になってるよ😩 と感動しました。
…何だろ。魂はどう生まれるのか、人工的な生命でも魂はあるのか?、心はあるのか?いつそれは生まれるのか? 頭の中が宇宙になりますね。
面白いです。