このレビューはネタバレを含みます▼
中高一貫校の先輩後輩で、同じアイドルグループとして活躍する累と響のお話。
たしかに二次創作したくなりそうな関係性な2人。
自分たちがモデルのエロ同人誌を読んで、まんまとその気になるとか…それこそエロ同人誌の世界(笑)
ファンの女の子達の会話やSNSが悉く面白い。
腐に刺さるネタの多いこと。読んでいて全く飽きません。
下巻での唐突な響の回想…実は昔から好きでしたとか…作中一番反則級に萌えました。
正直上巻のままの展開だと色物枠から抜け出せない感がありましたが、一気に盛り上がりました。
この回想があったからこそ、長めの告白合戦が非常に生きます。
クールというか感情無さげだった響が急に饒舌になるのが凄く良い。
高校の時累に彼女ができて一回死んだ響…見たかったな(笑)
あと、当て馬的立ち位置だったユンくんが俺様キャラなのにいい子だったのが個人的にとても好きです。
芸能界なのに悪い人がいない世界…ほっこりしました。
続編もグアム編など色々良かったところがありつつ、映画撮影編はちょっと微妙でした。
著者のブームなのか、途中で唐突なあにいもシーンをぶち込む手法がそこかしこに散りばめられており、これが非常に読みづらく苦痛でした。
あと、久しぶりに出てきたらユンくんも榛名さんも顔が変わった？ と思うくらい誰だかわかりませんでした。
絵の描き分けが微妙になったような気がしました。
それでも話全体としてはまだまだとても面白いです。
馬鹿馬鹿しいのにそれが2人らしい。ラブの中にも決して笑いを忘れないところがこの作品らしく素晴らしい。
特に立花免許証（片想いゴールド）フラれたら無効とか、吉川さん絵上手すぎ問題とか小ネタが面白すぎて少々の難点を無かったことにしてくれるほどでした。
ただ、最近は全部がおまけマンガっぽい（つまり内容が無い）気がします。
それでも面白いのは凄いと思いますが、次巻はもう少し何か起きてくれても良いかな。
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