べじたぶるサンドイッチ
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べじたぶるサンドイッチ

齊藤万丈

もったいない

2023年6月15日
この作者のデビュー作(オキナワ夜露死苦日和)から、やぶからぼうず、リバーシブル、他社で連載中のヤクザ漫画など、全部読んでるが、総ての作品でもの凄い違和感を感じてしまった。


一応紙の本も買ったが、80年代ヤンキーと銘打ってる割に何か足りない。


ずっとなんだろうと考えていたが、数ヶ月悩んで何となくわかった違和感。
「作者はヤンキーの格好をしたキャラにしか興味がない」という考えに至った。
(暴走族は除く)


わらびちゃん、つくしという、キャラクターは魅力的だと思うが、何で主人公が弱すぎるのにヤンキーなのか?
あの弱さでヤンキーやってたらイジメの的じゃないかな?


全作品に共通する違和感は、単車や車が全く出てこない、自転車ですら出てこない。
80年代ヤンキーって無免許で単車や車転がしてなかったか?それで警察署の前でわざと煽ったりしてた。
(実際にリアルに見てた年代なので)
スクーターでもそうだけども。


もう一つの連載中の漫画も何で普通に闊歩してるんだろうと疑問がわく。


それも作者の個性で、80年代ヤンキーと現代思考の組み合わせなので、面白いと言えば面白いのかもしれない。
尾崎豊の15の夜や卒業が理解できない年代だから仕方ないのかなと思うけども。


ただ、今後これからもその個性はなくさずに作品は最後まで描き続けてほしいと思います。


何かすごくもったいないと思うんですよ。
この作者にしかない才能があるのにセンスがあるのに、それを何故か活かしきれていないのが。
80年代ヤンキー漫画と謳うなら、当時の曲、尾崎豊や反骨精神もった歌も聞いてほしいし、日活の当時の連ドラ(スクールウォーズや他のドラマでもいっぱいヤンキー出てくる)、たくさん他の作品読んでもっともっと読者が驚くような面白い作品を生み出してほしい。


キツイコメントで申し訳ないが期待してる。
期待しなきゃコメントは書かない、時間の無駄だから。
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