ブサ猫に変えられた気弱令嬢ですが、最恐の軍人公爵に拾われて気絶寸前です
岡達英茉/日下コウ
くぅ
さん
(女性/50代)
総レビュー数:151件
このレビューはネタバレを含みます▼
素敵なコミックから続きが気になって、原作に手を出してしまいました……がっ!、他の方のレビューに激しく二度頷き、序盤の異母妹の糾弾に正統性を感じてしまいましたっ。自分磨きの努力をせず、愛情をくれない父と婚約者が悪いと思っているヒロインかーっ。図々しいですね。元帥とのやり取りで楽しかったのはコミック効果もあって、ブサ猫の所まで。人間に戻ってからは、(「美しい」なんて誰も云っていないけれど)痩せて眼鏡要らずの特典が付与され、都合よい元帥の溺愛までオマケで付いてくる。二人の会話があまり面白くないと云いますか……両者の気持ちが向き合っていく流れもあっさり……。「元帥は前からマリーが好きでした」エピソードは、やはりヒロイン何もしていないよね?という印象ばかり強くなって、ときめき度ゼロです。夜会の秘密のメッセージのやり取りから始まる事を期待しました。猫にうっとりしている元帥の方が楽しかったですね。ヒロイン自身も、もっと云えば、「自分で変わらなきゃ」と決心した割には、夜会でちょっと貴族とお喋り出来た程度で、何の人脈が作れたと? 「子爵家は私が継ぎます」って、貴女、激甘な叔母や、紅茶館でお茶するだけの生活なのに、領地管理の勉強でもした事があります? 父親に一方的な要求を突きつける姿は、ちょっと不快。自分の努力なさを棚に上げすぎでしょう? 後半の展開も自身の家へ侵入する彼女の作戦が全く理解出来ない。義妹の外出後、堂々と正面玄関から入れば良いだけでは……。と、彼女は一生ブサ猫で活躍した方が愛らしかったと本気で思いました。あと、挿絵もひょろひょろとした子どもっぽい絵で、ぽちゃぽちゃは何処にあったのか謎でした。
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