人間讃歌に…なるわけない

2023年6月17日

極限状態でも人が理性や尊厳を失わないことはあるだろう。
ただしそれは、天災や戦争など状況が異常なだけで、環境は理に適っている場合に限られる。
本作はシマビトの行動が常軌を逸している時点で読者置いてけぼりであり、作者が思い描いているであろう、人間讃歌を訴えるようなエンディングにはなりようがない。
いっそ、キチク系のエロ漫画仕立てのほうがよっぽど清々しかったとさえ思える。

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サボテンさん

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