このレビューはネタバレを含みます▼
過酷な運命が待ち受ける若い命たちの心情を、会話などの日常や濡れ場を用いて表現出来ている素晴らしい作品です。ただひたすら生きていたい彼らの、そのやりとり交わりはもはや読んでいるだけで涙が溢れてくるほどです。初めて広告で出た時にこれは絶対に刺さるお話だと思いあらゆるサイトを探したのですが当時は(今もかな?)ここでしか、しかも単話しかなかったのでクレカ使うのためらったものの結局入会して買って読んで二、三時間泣き通しでその日一日中情緒不安定に陥ったくらい心の深くに彼らの生き様や後悔などの渦巻く諸々の感情を想像しては、彼らは交わることで命の交換をしていたのではと思いました。八木さんたちのお話は勿論良かったですが、個人的に2、3話が刺さりました。立場ある男性が年下の若い青い男の子に「俺を抱けるか」などと言えるでしょうか普通。その当時今よりも尚そういうことは珍しかったでしょう。反対は無理やり的にあったかと思われますが、逆は流石になかったのではと思います。しかも一度恥をかかされます。その時の彼の気持ちと断ってしまった、無理だと、いっそ殴る蹴るをしてくれと言った年若い彼の気持ちを考えてのその後の展開に読んでいる間中涙が止まりませんでした。最後、この本編の主人公的な位置にある二人の内残された彼がどうなってしまうのか続きが気になります。