このレビューはネタバレを含みます▼
一話一話の中でラブシーンが半分を占めているしその描写もリアルですが、読み終えると和やかな気持ちになれる作品です。
話が進むにつれ“ふみちゃん”が何故都会を離れたのかなどわかってきて、いつの間にか深く感情移入してしまいました。
今後が気になるところですが、一コマだけ出て来た“ふみちゃん”の書いた小説の内容がこの漫画の一話目最初のシーンそのままな感じな事、彼氏の名前が一度も出て来ない事、ふみちゃんが喧騒を逃れて行き着いた公園に当たり前のように彼氏が現れた事から想像すると『もしかしたら“ふみちゃん”が小説に書いた自分の想像上の楽園と現実が混ざってしまっていて本当は彼氏は存在しないのではないか』などと考えてしまい、もしその想像が当たったとして現実に戻ったふみちゃんが(その後前向きな気持ちになるとしても)どんな気持ちになるだろうと考えてしまい、尚更切なく思ってしまいます。
その想像が外れ、“ふみちゃん”が彼氏とずっと幸せでいられればいいなと願います。