エクストリームウラメシヤ
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エクストリームウラメシヤ

佐岸 左岸

答え合わせの【C】求む!

ネタバレ
2023年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ *私なりの解釈ですが、これは前段階として以下の設定があれば【A→B】の大部分が読み解けると思います。
(以下ネタバレ必至なので未読の方は回れ右してください)

1)マフラー先輩とピアス君は恋人で先輩宅で同棲していた
2)ピアス君の浮気疑惑で喧嘩→ピアス君追い出される
3)仲直りする前に先輩が交通事故死
4)想い残しが大きすぎる先輩、死神と交渉
5)葬儀までの何日か、午前3時の〈時の狭間〉の公園でのみ、ピアス君と会えることに
6)ただし、別人として。決して正体を明かしてはならない

【A】この世〈時の狭間〉の公園
・ピアス君は喪服→先輩の葬儀の日=最期の逢瀬
・揺れるブランコ→先輩の気持ちの昂りに呼応(心霊現象)
・1番大きく揺れたのは指輪を渡された時
・去っていくピアス君には月明かりに照らされた影がくっきり描かれているのに、同じコマの先輩にはない。全くない。(私はここで死んでいるのは先輩の方だと確信しました)
・迎えに来たのは死神
・寄り添っていた黒猫ノーラはあの世とこの世を行き来出来る二尾の猫又(←【B】で判明)
・禍々しくピアス君の姿を模してきた死神の厭わしさを非難するように激しく威嚇
・ピアス君の本心を知って涙する先輩、ノーラに付き添われながら現場近くの横断歩道を(あの世へと)渡っていく
(なぜ裸足なのだろう?これはまだ謎のままです)

【B】あの世にて
・先輩がピアス君との最期の逢瀬を克明に反芻している
・午前3時の時計はなく、ブランコも揺れはしない(←多分認識してない)
・ノーラが半ば強引に再現の続きを引き継ぐ
・事故現場に置かれていた一輪花と指輪(byピアス君)をそっと拝借してきていたノーラ
・死神とは真逆のキュートなピアス君を熱演
・先輩も、今薬指に指輪を煌めかせながら抱きついている恋人はノーラだとわかっている
・そこまで真似しなくても!的な蛇足謝罪に「朝まで(=ノーラが満月の力を借りて変幻していられる間だけ)ぶっ殺す。」と本音混じりの軽口で応酬

どうか来世「まで」、せめて満月の夜くらいはノーラ扮するピアス君と楽しく過ごせますように。
そしていつか再び2人の魂が巡り合い、愛し愛され幸せになりますように。
(その為にもピアス君は今生をきちんと生き抜いてくれますように)
そう祈らずにはおれませんでした…

佐岸左岸先生、答え合わせその他の【C】をなる早でお願いいたします!
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