おはよう、いばら姫
」のレビュー

おはよう、いばら姫

森野萌

知ってる顔に「あなた、誰?」と言われたら

2023年6月25日
とある噂のあるお宅で、とある理由から家政夫バイトをする高校生・哲。ある日、本邸の離れで暮らす少女・志津に出会い、過ごすうちに惹かれていく。
「笑ってるアンタが好きです!」
告白すると
「次の出勤日に会いに来て」
と不思議な返答が。
哲は言われた通りに志津に会いにいくが、
そこで言われた言葉は
「あなた、誰?」

知ってる顔に「誰?」と言われた時の衝撃は本当に大きい。親しくしていた関係なら、尚のこと辛い。
「どうして?」と読み進めると想像もしてない展開に引き込まれた。
個性溢れるキャラクターが続々登場するので、続きが気になって読んでいましたが、話が進むにつれて胸が苦しくなったのを覚えている。

人の心の温かさが恋しくなる。
大切な人やペットに優しくしたくなる。
そばにいて。どこにもいかないで。
そんな作品。
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