父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。
」のレビュー

父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。

松浦(カドカワBOOKS)/大堀ユタカ/keepout

辛口めな評価になります

ネタバレ
2023年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 現在5巻まで読みました。3巻までは楽しく読んでいたのですが、段々特定のキャラに苛つくようになってきたので、辛口評価になります。

「圧倒的画力」とか誇張すぎもいいとこな説明文に苦笑。原作イラストの方ならわかるけど。あちらなら、ロヴェルの凛々しさもオリジンの女王たる威厳と美しさも表現されてますから。漫画だと、ロリくさい可愛らしさしかないけど、茄子やスイカみたいな巨乳がないのは好印象。

アリア&サフィリア母娘。サウヴェルが悪妻に苦しめられていた頃は癒しになっていたのでしょうが、侯爵家の正妻になるには不適格もいいところ。アリアの初登場シーンで、うわ、あざと女子の仕草や~と思った直後に、義兄のロヴェルにときめくだけならまだしもロヴェル(義兄)>サウヴェル(夫)の精神的不貞とか、印象最悪。作中で2年以上経ってもお義兄様~とロヴェルに固執して酒浸り。サフィリアも、侯爵家の令嬢としての努力もなくてエレンを羨むばかりだし。姑に当たるロヴェル&サウヴェルの母上も、いい加減2人を見限切って市井に戻すように示唆する程、侯爵家の一員たる自覚が足りない2人。こんなのをいつまでも正妻と嫡子として据えているサウヴェルも、ヴァンクライフト家の足枷にしかならないのでは。

それから、腹黒現王の王子たち。異世界転生もので、全く魅力を感じない王侯貴族は割りと見かけますが、この王子たちも思慮が浅く、王族という立場を弁えた行動が出来てなくて、げんなりです。王位継承順位の高い王族が馬鹿とか、害悪でしかない。まだ腹黒な現王の方がマシ。為政者がピュアである必要も無いし、ピュアじゃやってけないし。

原作は未読なんですが、あらすじだけ見てると、エレンは将来王子とくっつくみたいですね。前世理系女子の研究者だったエレンの心を掴むくらいには成長するってことですかねぇ。

あと、地味に気になるのが、ロヴェルの生家であるヴァンクライフト家は、侯爵家と1巻で書かれてるのに、3巻で公爵家と書かれているところ。設定はきっちり把握しておいて頂きたい。

馬鹿なキャラにげんなりしつつ、ペースダウンしながらもう少し読み続けてみようと思います。うんざりしたら買うのは辞めるかも。
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