このレビューはネタバレを含みます▼
絵がとても綺麗で艶っぽく、最初から最後まで「匂い(というか体臭)」を軸に置いたストーリーも存分に興味をそそられるはずなのにハマらず、時間をおいて3回読みましたが、やはり途中からしんどくなりました。展開の早さにこちらの気持ちが付いていけなかったり、何回も同じことの繰り返しだったり、ストーリーの緩急が悪い方についてしまい、この話で2巻は長かったかも。1巻は面白かったのに、2巻で当て馬が出てきて、無理矢理伸ばした感が…。何より、攻めが19にもなって母親を「ばばあ」呼ばわりするのが引っかかりました。中学生でもあるまいし、まして自分が進む道の大先輩の対して「照れ隠し」や「親しみ」で通用する年齢ではないし、どれだけ受けを大切に思ってても、「親しき中にも礼儀あり」がわからない攻めが、いずれ受けにも横暴な態度に出るであろうことは容易に想像できてしまう。既にかなり俺様だし。当て馬の夢野くんが良い人なだけに、攻めの子供っぽさが余計に際立ってしまいました。