このレビューはネタバレを含みます▼
BLにはまるきっかけになった話です。なんどでも号泣できます。記憶をなくした恋人のとなりにいるのは本当に辛いだろうな…しかも記憶は両想いになる前までしかないし、別の人を好きだったと勘違いしてるし。藤井の、好きなのはお前じゃない的な発言に対する、「それ、言っちゃダメなやつ」と言った多郞の気持ちは図り知れません。切なすぎる。でも、藤井の多郞との関係について悩んで考える誠実さとか、男前なこともよく分かるから、お願い両想いになってと応援できます。藤井は、多郞と離れて平凡(?)な日常に戻りますが、何にも気持ちが動かないことから、多郞への気持ちを自覚するところも泣けます。どんだけ多郞を待たせるんだ!とはなりましたが、ハッピーエンドで何よりです。この物語は、BLという枠を越えて、色んな人に読んでほしいと思えるお話でした!