どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

最高!思わず泣ける

ネタバレ
2023年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説も読んでいて内容を把握しているのに、美麗な絵で繊細な表情や場面、感情に泣けます。
ただのえちえちいちゃらぶな単純明快ストーリーではなく、人間の恋愛、人生、人格形成等巻を重ねる度に細かく丁寧に描かれていてすごく感情移入します。
他人との関わりなんてあからさまこうでしょ!こうなんでしょ!こういう時はこう言わなきゃ!こんな風に受け止めなきゃ!ではなく、ちょっとした言葉のニュアンスや伝え方が自分の考えと違う伝わり方になっていてネガティブな方向で1度捉えるとその人に対して先入観が出来て発言が全てネガティブに聞こえたり。
また家庭環境や取り囲む周囲の環境で受け取り方も変わって、そういう中で積み重ねてきた人生があって、それでも人を好きになって愛して...。失敗して分かりあって、伝えあってそれを何度も繰り返す。夫婦とはこういう物です。自分の悪い所なんて指摘されなければ分かりませんよ。だから人は成長出来るものなんですよ。お互いに高めあっていけるもの。それが出来ない人や人達は離れていきます。
この物語を面倒臭い人間性まで深く掘り下げ、分厚みがある物にされた作者様と微妙な感情の変化が分かる細やかで美麗な絵を描いてくださる漫画家様に感謝致します。
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