気付いたら脳と身体の相剋について考えてた





2023年7月3日
弁護士の敏郎42歳の哀愁漂う表情と試し読みの肩凝りに頭を悩ませている姿に、法曹関係者の笑える日常系の作品かなと興味を持って読んでみました。
敏郎は街弁で持ち込まれる依頼も様々。その解決法も含めクスッと笑えてゆるくて面白い(猫の養育費に面会交流ってw)。これに敏郎の老化ネタが絡んで妙に共感しながら楽しく読んでいたのです。…が、そのうち気になってきたのが「むちゃくちゃストレッチの解説が丁寧だな」ということ。なんでだろ…と思いながら、後書きを読んで驚愕しました。
なんと、この作品、作者の身体のあちこちが痛いな、という思いから生まれた、とあるのです。
…え、弁護士や依頼人とのやりとりから生まれる笑いや漂うペーソスがメインじゃないの?社畜人間の私は思ったのです。でもそう知って読み返すと次第にストレッチこそが主役で、そこに至るまでの敏郎と依頼者との汗や涙の物語がまるで伏線のように感じてくる。このように身体が主役の作品に触れた時、ふと、脳と身体の関係を考えたのです。若い頃、とにかく脳を効率よく働かせることばかり考えて、身体には随分無茶させました。徹夜、飲酒に不規則な生活。そんなことをしてても、身体は文句の一つも言わずに従ってくれました。だから一層無理させました。頭でばっかり考えて、身体には「ついてこい!」と、亭主関白よろしくつき従わせていたのです。
それが今では、若い頃、大切にしなかったツケでしょうか。身体が腹いせのように言うこと聞かないわ、あちこち痛むわ、目は疲れるわ…と、もう身体の言うことを聞かないと、脳を働かせられないのです。そんな脳と身体の相剋に悩まされている私にとって、この作品は出会うべくして出会ったのかもしれません。まだ肝心のストレッチは一つもしていないけど 笑。
一定の年代に対して、敏郎の身体を巡るお悩みやマインドが、痛キモチいい共感と笑いをもたらす作品だと思います。
敏郎は街弁で持ち込まれる依頼も様々。その解決法も含めクスッと笑えてゆるくて面白い(猫の養育費に面会交流ってw)。これに敏郎の老化ネタが絡んで妙に共感しながら楽しく読んでいたのです。…が、そのうち気になってきたのが「むちゃくちゃストレッチの解説が丁寧だな」ということ。なんでだろ…と思いながら、後書きを読んで驚愕しました。
なんと、この作品、作者の身体のあちこちが痛いな、という思いから生まれた、とあるのです。
…え、弁護士や依頼人とのやりとりから生まれる笑いや漂うペーソスがメインじゃないの?社畜人間の私は思ったのです。でもそう知って読み返すと次第にストレッチこそが主役で、そこに至るまでの敏郎と依頼者との汗や涙の物語がまるで伏線のように感じてくる。このように身体が主役の作品に触れた時、ふと、脳と身体の関係を考えたのです。若い頃、とにかく脳を効率よく働かせることばかり考えて、身体には随分無茶させました。徹夜、飲酒に不規則な生活。そんなことをしてても、身体は文句の一つも言わずに従ってくれました。だから一層無理させました。頭でばっかり考えて、身体には「ついてこい!」と、亭主関白よろしくつき従わせていたのです。
それが今では、若い頃、大切にしなかったツケでしょうか。身体が腹いせのように言うこと聞かないわ、あちこち痛むわ、目は疲れるわ…と、もう身体の言うことを聞かないと、脳を働かせられないのです。そんな脳と身体の相剋に悩まされている私にとって、この作品は出会うべくして出会ったのかもしれません。まだ肝心のストレッチは一つもしていないけど 笑。
一定の年代に対して、敏郎の身体を巡るお悩みやマインドが、痛キモチいい共感と笑いをもたらす作品だと思います。

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