親友の距離
」のレビュー

親友の距離

杉原理生

タイトルがいい

ネタバレ
2023年7月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「親友」というポジは便利なんだけどある種の呪縛にもなるんだなと感じたお話。
ストレートな物言いをする受けがたまに見せる弱さ儚さに胸が苦しくなりました。ゲイがノンケを想う気持ちってこんなにも繊細で敏感で痛々しいんだなと。だからこそ自分を強く見せてないと崩れちゃうのかもしれません。
攻めはというと戸惑いつつも親友に対する自分の想いや真意がどこにあるのか向き合う姿がとても誠実。そして、答えが出た後の行動力に躊躇いがないのが◎!長年片想いに苦しんだ受けの気持ちを思えばこそ、SSでの攻めに安心感を覚えました。
ゲイとノンケがそうそう簡単には結ばれない過程にリアリティがあって、2人が無事に結ばれるまで見届けなければと思っていたら一気読みw2人の心理描写が丁寧に綴られているのも良かったです。願わくば穂波先生のイラストも見てみたかったな…
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