エリートアルファの旦那様は孤独なオメガを手放さない
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エリートアルファの旦那様は孤独なオメガを手放さない

小鳥遊ゆう/ゆさうさ

御曹司と隠れオメガのハッピーウエディング

ネタバレ
2023年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受けが攻めの妹から結構ひどいイジメを受けていて、もはや傷害なんだけど、その後ちゃんと返り討ちに遭ったんだろうか?その辺りのエピソードはそんなに長いわけじゃないんですけど、ウワーとなったね。妹と攻めは元々仲良し兄妹だったんだろうか?そういった背景に関するエピソードはなし。お父さんも最初は望月の家に泥を塗るような真似するなとしか言ってくれないし、父も胸糞系かと身構えましたが、それは違いました。ただ、このお父さんも行き過ぎた行動のせいで、いろんなものを失いますが…身から出た錆。攻めは家に縛られていたんでしょうけども、父親がグチャグチャうるさいくらいで、親戚とか会社の状況とかも詳しいことはわかりません。いろいろと攻めも頑張ったんでしょうが、もうちょっと何とかならなかったん?という気持ちは拭えません。受けがもう一緒になれないんだ…と、行方をくらませてしまうまで手が出せないでいたのが、なんかよくわからないです。連絡先は教えてもらえなくても、他にできることあったんじゃないかとか思うんだけど…何度かそういったツッコミ入れたくなりますが、面白かったです。受けが両親の故郷で生活する術を見つけるのとかもトントン拍子に決まりますが、ラノベを読みなれている方ならまあ受け入れられる範疇と思います。一度は別れたが2人が結ばれるまでの感動ストーリーです。番外編のショートでは子どももうまれます。ちょっと子供生まれてからの育児はリアルな感じで、そここの本で読まなくても良かったかな、と。育児のしんどさめちゃくちゃ伝わってきて、そういうリアルさ求めてないなーと思ってしまった。受けと攻めの幸せなその後、くらいで、ラストに子どもが出来たってわかる!くらいでも良かったんじゃないでしょうか…。結局この2人はデートシーンとかなく、惹かれあっていたのはわかるんですけども、お互い不在の時間が長いです。溺愛系の攻めな素質を感じながらも、そういうシーンはあまりないです。惜しい。ずっと表紙から良作の匂いがする…!っと思って、狙っていました。たまたまシーモアの30%オフクーポンが出たので、嬉々として購入。ちょっと個人的な期待値が高すぎたな…とは思いますが、良かったです。デビュー作品?悪くないですが、ラノベ感がいつもより強く感じられました。お話の展開や、ちょっとしたエピソードの出し方ひとつでそう思うものなのかもしれないですね。
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