このレビューはネタバレを含みます▼
爺太先生の作品、画もストーリーも好きでよく読ませていただいてます。こちらはまた、今までとは違った感じで、画も益々洗練されていて、とても美しい。白くて逞しい中にも程よい弾力のある筋肉質なアランと、褐色の肌にかなりガッシリとした逞しさのあるサウロの、対極でありながらもそれぞれの体躯が美麗で眼福。そんな2人の交わりがまあ…美しくてうっとり。白抜きが勿体ない!っと、また久々に思った芸術的作品です。ストーリーも、それぞれが国と村を守る立場にあるけれど、その前に、家族や大切なものを命をかけて守ろうとする強さと潔さ、そして優しさに読んでて温かくなりました。互いによく思ってない他国同士レベルのお話しになると、血生臭さも出てきたりもしますが、そういうところもなく、ほんとに優しく読めます。アランの亡命の起因も、アランの優しい人柄が出てますし、それを受け止めるサウロも、勇ましくて男らしい。2人ともとても魅力的で素敵です。その周りの人物も、基本いい人達ばかりなので、それもまた、優しい気持ちで読み進められるひとつかと。そしてなんといっても、出てくる男達が皆カッコいい!マタラ族は美男美女揃い。いいですねぇ。でも私は、アランのあの程よく弾力のある体躯と綺麗なお尻にロックオンされました!サウロに抱かれてる時の色っぽさが最高だし、抱かれてるアランが幸せそうで、見ていて微笑ましくなります。最初は交渉条件から始まった愛のない契りが、最後は互いになくてはならない存在になり、2人の愛が大きくて描き下ろしまで幸せたくさん詰まってました!爺太先生、素敵な作品をありがとうございます!