覇者の情人
」のレビュー

覇者の情人

あさひ木葉/日野ガラス

まさに「情人」でした!

ネタバレ
2023年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最近、マフィアもののノベルズに絞って読んでいるので、こちらも。初読み作家さんでした。最初、3Pというところに引っかかったのですが…やはり個人的に3Pにあまり興味はないようです。二輪○しも番外編を含め、3回くらい出てきたでしょうか?お好きな方はぜひ!攻めの2人、香港マフィアのドン・一黎とシチリアマフィアの御曹司・ミケーレ。物語の設定上、2人は好対照なキャラクターなのですが、私の中で一黎は受けにしたいのですよー!なのでミケーレ✕一黎で読みたかった!でも、だからといって本作の総受けである千裕が魅力的でなかったわけではありません。ただなー…やはり私の中ではミケーレ✕一黎がよかったなー。ストーリーとしては、タイトルまんまです。覇者の「情人」って感じです。ヤクザの組長だった父親を避けて一般人として暮らしていた千裕がマフィア2人の愛人になってまで、父を殺してクーデターを起こし組を乗っ取った奴らを排除して自分が組長に収まるところはまるっきり描かれていませんし、マフィア2人のお仕事ぶりも描かれてはいません。描かれているのはほとんど「情人」としての千裕のお話。でも千裕のある個人的な思惑が果たされてから、マフィア2人の、特に一黎の言動や態度の変化と共に千裕にも変化が生じる…前半とは3人の雰囲気がガラッと雰囲気が変わって、読んでいて面白かったです。
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