DEADLOCK外伝
」のレビュー

DEADLOCK外伝

英田サキ

シンプレックスの表紙絵の完成度に驚く

ネタバレ
2023年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 《SIMPLEX》には、〈SIMPLE〉と〈DUPLEX〉の2編が含まれていて、2008年に発行されている。
DEADROCKの本編で、わき役ながらも主役のユウトを支え導き協力した重要な登場人物のロブ・コナーズと運命的に必然的に出会うことになったヨシュア・ブラッドの恋愛と、二人に纏わるある犯罪者と被害者と新たに引き起こされた事件が描かれている。
また、ユウトが絡む事件で、ユウトとディックの愛情の深さを知り、ユウトの無事生還に繋がる尽力を見せたロブへの尊敬の念と愛を自覚するヨシュアはロブの愛を受け入れて恋人関係になる決意をする。
《HARDTIME》には、〈HARDTIME〉と〈Stay by my side〉の2編が含まれていて、〈HARDTIME〉は2012年にソフトカバーで発行され、新たに書き下ろされた〈Stay by my side〉と共に、文庫本として2018年に発行されている。
シンプレックスまでの表紙とハードタイムからの表紙は、完成度も人物の魅力もかなり違うものになっているので、実は、ハードタイムを購入するのをためらっていた。
ダグとルイスに親近感が湧かないのは読んでいないせいもあると思って、購入してみた。
ダグとルイスは出会った時からお互いに好意を持ったのに、酒を飲み過ぎたダグが記憶をなくしたことで最悪の始まり方をしてしまうが、事件に巻き込まれたルイスを誠心誠意助けようとしたダグはルイスからゆっくりと見直してもらえて信頼されるようになる。
ルイスに絡んだ事件は思わぬ真犯人が分かって解決するが、その間、ダグは2度もルイスの危機の場に立ち会って、ルイスの命を救った。
ダグとルイスの間に芽生えた恋は瞬く間に愛に育っていって、一緒に暮らすようになる。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!