世界の果てで待っていて
」のレビュー

世界の果てで待っていて

高遠琉加/茶屋町勝呂

えぇー!続きはないのですかー

ネタバレ
2023年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻はまだ序章な感じがしつつも、この巻としてキリがよかったです。現在と過去の場面をいききし、黒澤さんが警察官を辞めて探偵業を始めたきっかけの事件、どこかずっと緊張感のある2人の関係性には、いつの間にか引き込まれました。依頼内容であった失踪事件もうまくまとまった感じはしました。(ただ親御さんの気持ちを考えると少しモヤモヤは残りましたが)

2巻からは、事件に関わる人間関係や組織としての事件捜査の様子がより詳しく描かれていて、ミステリー小説や刑事ドラマと同じく、ドキドキしながら読めました。主人公2人の警察官と探偵という立場の違い、葛藤、信念や想いにもグッときました。
一方で、ここまで探偵・刑事ものとして書けているならば、BLの要素はなくてもいいのではないかとも思えてしまいました。(それだけ2人の関係が甘くない、カカオ純度の高いチョコレートを食べている気分でしたが、これでも十分でした。)

レビューを見ていて頭では分かっていたつもりですが、2巻を最後まで読み終わったとき、えぇー!ここで終わるの?!一体何が、誰が関係しているの!?と声を出してしまいました。
配信日を見るからに、続きが出るのは... でも折角ここまで描かれているならば、続編を読みたいです。待ちたいです。
イラストは表紙だけで、私は文章だけでも十分でしたが、作者様のあとがきは読んでみたかったです。
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