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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
ベストアンサー37件
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投稿レビュー
  • インク色の欲を吐く

    梅ノ木びの

    本当のところは分からないのだろうけれども
    ネタバレ
    2025年3月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ビアズリーの作品、彼に関する逸話や噂がうまく取り上げられていた。
    病が悪化したときや、作品が発表できない時期など、暗い雰囲気もよく描かれている。それでも、一貫しているのは自分の作品への情熱や世に自分の名を残したいという欲、命ある限り描こうとしていた強さが伝わってきた。
    作品のインスピレーションや執筆シーンはどこか幻想的で、ビアズリーの元の絵ともマッチしていたと思う。
    この漫画を知った時期に、ちょうどビアズリー作品の企画展があり見に行ってきた。卑猥な露悪的なものであるけれども、美しさやどこか惹かれる作品もあり、不思議であった。個人的には『髪盗み』が気に入っており、その作品に関してはこの漫画(2巻12、13話)にも取り上げられており、好きな話である。ビアズリーの絵のモチーフも所々ちりばられており、裏表紙までオマージュされた絵があって、見ごたえがある。
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  • 環と周

    よしながふみ

    沁みる
    ネタバレ
    2024年2月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 周と環という名前の人物達が出会うお話。出会う時代も、2人の年齢も性別も違うけれども、その時々で助け合いながら、気づかぬうちに支えあっていくような関係性で、いいなあと思います。(神様もう少し優しい運命に何とかならなかったのですか?!って言いたくなる展開もありましたが、)どれも心に沁みていくストーリーでよかったです。
  • 詐騎士

    麻菜摘/かいとーこ

    おもしろい!
    ネタバレ
    2023年12月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルから興味を持ち、4巻まで無料のタイミングで試し読みしてみました。ストーリーはテンポよく進んで、巻が進むごとに新たな登場人物が現れて仲間やモブキャラが増えたり、事件やキャラクターの背景が分かって読みやすいです。(原作の小説だともう少し情報があるのかな?)絵は後に出てくるノイリやラントちゃん達可愛らしいキャラクターが本当に可愛らしくて好みでした。
    主人公のルゼが器用で中々に万能な能力もあって、一番癖が強いような印象がありますが、面倒見がよくていいキャラです。最初の頃の身代わりの男装騎士から、紆余曲折あって色んな方面に活躍していきます。結局13巻まで購入してしまい、今までの事件の黒幕は?殿下とはどうなるのか?等気になる点はありますが、原作を読まずに新刊を待ちたいです。
  • 純潔の男装令嬢騎士は偉才の主君に奪われる【電子限定SS付き】

    砂川雨路/黒沢明世

    有能な人達ばかりで
    ネタバレ
    2023年11月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ キャラクターや世界観の設定がしっかりできている感じがして、安心して読めた。
    タイトルからどうだろうと思ったけれども、凛々しく騎士であることに誇りを持つノアと、おちゃらけたところもあるが思慮深いヨハンの関係性もよかった。ノアの鈍感なところも可愛く、互いに理解しあって絆を深めていくところに好感が持てた。他の護衛騎士達は癖が強いと見せかけて、根が良い人達ばかりで、最後の方はわちゃわちゃ仲良くて、おもしろかった。(そして、皆さん有能なので、危機や反対派に対しても無双していた。)
    続きもあるようなので、待機してみたいです。
  • 緑の罪代

    梅サト

    軽く読めた
    ネタバレ
    2023年11月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作・最初の話は不穏な雰囲気はありましたが、人情味があるというのか、最終的に落ち着くところ行き着き、ホッとしました。
    その他の話もストーリーやキャラクターに少し捻りもありましたが、ややこしい展開ではなくすんなり読めました。軽く短編ものを読みたいと思ったときにはよいなあと思いました。
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  • カメレオンはてのひらに恋をする。

    厘てく

    伝えたいっていう気持ち
    ネタバレ
    2023年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャンルでいえばBL、手話が題材にあるけれども、それらを通り越して、相手に伝えたい、相手が伝えようしていることを知りたいという、誰もが思う気持ちが溢れて伝わってきて何だか感動してしまった。伝えようと諦めないことが大事なのですね。
    絵が綺麗なだけでなくて、それぞれの場面でどうやって相手に伝えているか、手振り、ボディーランゲージでの大胆な動き、顔の表情、声(文字の配置)も色々駆使されています。2人の感情や距離間も細やかでドキドキしてしまいました。
    メイン2人とも誠実さがあり、前向きな感じがあってよいです。
    1巻だけでもきれいにまとまっていると感じますが、テレビドラマから舞台に目標を定めてからの藤永くんの今後も気になります。
    手話のことも少し知ることができて、勉強になりました。
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  • 白眼子

    山岸凉子

    あとで読み返したいと思う
    ネタバレ
    2023年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『白眼子』スピリチュアルな、不思議な力を生業にした人達について、彼らと出会った光子の目を通して語られていきます。特殊な能力といっても、そう都合良くはなく、シロさんの謙虚さが読んでいくうちに頷けます。光子と同じく、誰かの気持ちを少しでも救えるのはすごいと思います。
    戦後間もない北海道が舞台で、子供だった光子の率直な思いや経験から当時がどんな様子であったか、少し察することができました。
    『二日月』中盤~終盤にかけての状況が続くと思うと、主人公と同じ立場になったときあの転校生とどう付き合っていくのか(普通にイヤだなと思いましたが)、考え込みそうになりました。 山岸先生の他作品にも出てくる、不安やモヤモヤといった負の感情とどう向き合うか、セルフコントロールや他人への声のかけ方がやはり大事なのですね。
    2作品だけですが、後味は悪くなく、すーっと馴染むような終わり方でした。ほんの少しヒャッとした部分はありましたが、全体的に怖くはないです。何年経っても共感できるところがある作品で、また読み返したいです。
  • 百年結晶目録

    青井秋

    世界はきれいなんだなって思わせてくれる
    ネタバレ
    2023年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 石について研究し旅をするベントと、鉱石を食べて通常のヒトよりも長生きする種族であるイーリス。
    特殊な種族であるイーリスは、時折表れる彼の過去の描写から辛い思いをしたのだろうと察せられるのですが、ベントとの旅は穏やかで、少しずつイーリスの中の世界が広がっていく様子がよいです。
    (途中怪しい人達と遭遇した展開にはドキドキしましたが、)
    2人で旅をしながら出会った人達、景色、鉱石、食べ物、星、語り合ったこと、思いなど、それらが積み重なって結晶のようになっていく。記録をつけることにどんな意味があるのか、タイトルのつけ方が秀逸です。
    一つ一つの絵が白黒でももちろん素敵なのですが、この作品はカラーだとなお美しいのだろうと思わされます。
    BL?というよりは友情や家族愛に近くて(ジャンルなんて忘れていましたが)、ファンタジーな作品で私は好きです。1巻完結でキリも良いのですが、これからも彼らの旅路に幸あれと願いたいです。
  • おでかけ子ザメ

    ペンギンボックス

    かわいい~
    2023年8月19日
    子ザメちゃんというキャラクターなのもありますが、サメでかわいいと思う日がくるとは思わなかったです。小さな子供のような行動で可愛らしくて、周囲の人達も優しくて、世界観に癒されます。セリフは少ないですが、だからなのか絵の1つ1つにより魅力も感じられます。
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  • ケンシロウによろしく

    ジャスミン・ギュ

    笑った
    ネタバレ
    2023年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 母を連れていった男への復讐のために、北斗の拳のケンシロウのようになるんだ、といつの間にかマッサージ師に… 主人公の沼倉さんも大分変わった人ですが、癖や独特感のありすぎる客や復讐相手の木村関係の人達などをマッサージで解決していきます。
    北斗の拳のネタも出てきて、トキとリンのところは笑ってしまいました。まだ2巻までしか読んでいないのですが、ラオウも出てくるのかしら。そんなところも楽しみになりつつ、復讐の行方も気になりつつ、これからどれだけ笑わせてくれるのかと期待しています。
    あとは、沼倉先生はマッサージに関してはスゴ腕でお客さんの身体へ誠実さも感じられるのですが、他はツッコむところが多いので、里香さんがんばって!
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  • わたしの人形は良い人形

    山岸凉子

    そういう展開ですか
    ネタバレ
    2023年8月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作は何年にも渡っての展開のため、どこに行き着くの?と思っていましたが、ちょっと待って、最後の最後にこれって… 。 最初は本当にかわいらしい立派な市松人形だったのですよね。これは人形の方もとばっちりなのではないかとさえ思えてきます。
    全部で3作品でそれぞれに違う種類の怖さはあると思うのですが、少し物足りない感もあるかもで、気持ち☆は3.5くらいです。
  • 元気になるシカ!

    藤河るり

    人それぞれ
    ネタバレ
    2023年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 検査~治療選択~退院~仕事復帰と、様々な場面が主に4~8コマの漫画で描かれています。特に退院後の生活や仕事復帰までのことは初めて知ることもあり、勉強になりました。もちろん全員に当てはまるわけでなく、人それぞれなこともありますが(医療も日進月歩ですし、)、迷いながらも自分で選択して、病気とどのように向かいあっていったのかが分かり、何かきっかけになる作品だと思います。
    治療中・選択での迷いや焦り、家族や友人との会話、しんどいこと、嬉しいことやクスッとしてしまうことなどもあり、日々の出来事を丁寧に描いています。
    1つ1つを経験していく上での作者の方の心の持ちよう、物事の捉え方もいいなと思いました。前向きな時やダメな時、休む時がそれぞれあっていいのだとストンと納得できました。
    また、治療中や通院中でのこうしたら良かったこともまとめられていて、参考になりました。(特に記録帳はいいなと思いました)
    絵はかわいらしく、とても読みやすかったです。1巻だけでも区切りはいいのですが、2巻では仕事復帰していく過程+αで描かれているので、セットで読むのもよいかと思います。なお、2巻が2018年発行のため、医療に関しては新しく更新されていると思いますが、身体の不調で気になったら放置せず、相談、病院へ行くは大事ですね。
    先生、描いてくださりありがとうございます。
  • 月光ゲーム

    有栖川有栖/鈴木有布子

    漫画だからか分かりやすい
    ネタバレ
    2023年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作の小説は未読ですが、登場人物が多くても漫画のおかげで誰であるのかや周囲の状況が把握しやすかったです。トリックというのか、誰が犯人かまでの推理や過程も納得はできたのですが、私には動機がイマイチ腑に落ちない感がありました。勿論許せないことは誰にでもそれぞれあると思いますし、やはりあの状況だったから実行に移してしまったのか。
    あとは、登山計画書は出した方がいいなあと思いました。
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  • 白木蓮抄(マグノリアショウ)

    花郁悠紀子

    花が舞っている
    ネタバレ
    2023年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「白木蓮抄」母の静養もあって、親戚の家へ引っ越したりよ。近所にあるマグノリアが目印の洋館、そこに越してきた住人達との出会いが中心の展開になります。それぞれに忘れられぬ思い出、そしてりよ自身の気持ちの変化、少女から大人へと少しずつ成長する様子も描かれているのもいいなと思います。
    「不死の花」能を軸とし、踊りやお家の事情も絡んだ話の展開が気になりつつ、時々幻想的な絵にハッとさせられます。物語の終結のさせ方も見事と思いました。
    「それは天使の樹」奔放な、でも人情味のある話であり、この本の中でもお気に入りの作品です。
    最後に波津先生の解説があり、花郁先生がどんな方だったのか少しでも知ることができてよかったです。少女漫画らしいというのか、花が舞っている、ファンタジーな絵もきれいでした。他にどんな作品があるのかと気になりました。
  • 山岸凉子

    何だか切なくなる
    ネタバレ
    2023年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「鬼」大学生のサークルメンバーが、東北地方へ旅行に行ったお寺で不思議な現象に遭遇します。現在と過去の出来事が行き来して、ストーリーが進んでいきます。過去に何が起こったのか、地元の人々が避ける寺の云われとは何かをサークルのメンバーで調べていき、徐々にかつての子供達とリンクしていきます。このお話の最後の山場の方は少し泣きそうな気持ちになりました。過去とここでは示しましたが、そう昔のことではなく、現在異常気象に悩まされる私達にとっても切実な問題になり得るものと思います。そうせざるしかなかった親達と違う選択ができるのかと考えさせられ、忘れがたい作品です。
    「ある夜に」別作品に収録されている「時計草」と同じようなテーマであり、短いページ数でも作者の考えが色濃く反映されているなあと感じます。
    「時じくの香の木の実」意味が分かってくるとちょっと怖くなってきました。
  • queen

    丸木文華/幸村佳苗

    方言がよいわぁ
    ネタバレ
    2023年8月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 時代的には明治(日清戦争後どれくらいか経って)で、瀬戸内の島が舞台です。方言での会話が多く、最初はどういう意味か分からないものもありましたが、読み進めるとだんだん意味も何となく分かってきて、いい味を出しています。
    ヒロインである椿、島へ教師としてやってきた銀次郎の視点でストーリーが進んでいきます。椿と潮の関係性が丁寧に描かれていて、主従としての清く潔いところも、片恋や夫婦のようなところもどれもよかった。それぞれの挿絵はどれもキレイでした。そして、何より潮がちゃんと椿様の危機に助けに来てくれて、本当に安堵しました~
    島の宝、人魚、美女、事件、と謎やミステリーな要素もありで、それらもどう関わってくるのか気になる展開になります。
    ラストに向けては怒涛の展開で、これまでの伏線も回収されていき、そこに向かうべき形で終結します。もう少し書いてもという意見もありそうですが、切迫感があって、私にはちょうどいいかなと思いました。文句無しに☆5で。
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  • 私は、愛されていない側室です【シーモア限定特典SS付】

    ばらこ/くりゅう

    全部を読み終えると
    ネタバレ
    2023年8月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューをあまり読まなかったからか、展開的にあれ?と思いましたが、最後まで読むとそういうことなの~と驚きつつも納得な展開と終着点。ジャンルはTLになっていますが、底にあるのは復讐ものだなと思う内容でした。最初から最後まで人物の視点が変わっていき、そこでの心情、儘ならない現実にグサッと来ることが時々ありました。場面によっては淡々としていてサクサク読めて、全体を通して読みごたえはあると思います。
  • 幕末女子高生 鬼と夜明け

    いくたはな

    長生きしてねって思っちゃう
    ネタバレ
    2023年8月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幕末の歴史上の有名人が女子高校生(教師もいる)に転生した学園もの。幕末の頃を考えると、揉めそうな関係性、不穏な事情もありそうですが、まあ女子高生だからもあってか、平和的?かな。
    恋や友情に、昔や今のしがらみも関わりつつ、これからどんな展開になってくるのか、気になります。
    昔を振り返る場面もありますが、ただ今は部活動や委員会活動したり、動画を撮ったり、ただおしゃべりしたりして楽しそうに過ごしているのを見ていると、かわいらしいし、よかったね、みんな長生きしてねって思ってしまう。
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  • ゆうれい談

    山岸凉子

    不思議なことは起こるのだな
    ネタバレ
    2023年7月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄がギャグタッチ(編集者さんがそう言うから…)なのもあってか、250ページほどなのにスルスルと読んでいってしまいました。でも、怖いと思う絵が時々出てくるのですよね~
    漫画家さん達が中心の体験談である『ゆうれい談』の後、『読者からのゆうれい談』はたしかに怖いなあと思いました。
    その時、あるいは振り返ってから怖いと思ったことをそのまま話して描かれているので、夢や幻視といった勘違いかもしれないと思われる内容もあります。それでも、あれは何なのか、と世の中には説明できないものもあるのだと思ってしまいます。
    また、なぜ幽霊が現れたのか、不思議な体験をしてしまったのか、理由や由来を探ることもありますが、分からないままの話もあり、でもただ怖がり続けるのとは違うなあとも思わされます。山岸先生が案内しながら、話が進むのもあってか冷静なまま読んでいられました。
    最後の小野不由美さんの解説で、『ゆうれい談』が発表された当時の様子が分かってなるほどと思いました。
    それから、作中にも出てきたK先生の作品を読んでみようと思いました。
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  • 【全1-6セット】妻を愛してはいけません【イラスト付】

    イチニ/森原八鹿

    たしかに憎めない
    ネタバレ
    2023年7月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのニーナは、周囲の思惑で子供の頃から不遇な立場に追いやられてしまいますが、諦めはあっても、悲観しすぎず自分を持った人物です。現実主義ながら相手を配慮する気持ちが常にあって、ヒロインであるニーナさんにかなり好感が持てました。
    言葉がなくても仕草や表情から察するものはあるといいますが、ニーナの父親やルスランもニーナに対して結構誤解しています。耳が聴こえないからと無遠慮に話して、でもニーナには読唇術で相手が何を言ったのかが分かる。ルスランさんも最初からかなり喋ってしまい、その言い方は… と残念な部分もありますが、このヒーロー憎めないのですよね。子どもっぽいところもありますが、優しい気質で正直なので、ストレートにニーナへ思いを伝えたり、甘えたりと2人の仲が近づいていく雰囲気もよかったです。
    後半は危機に直面しますが、ラストの様子から2人がこれからも仲睦まじいことも窺えて安心しました。
  • イン・ザ・ポケット 谷和野よみきり集

    谷和野

    かわいらしい
    ネタバレ
    2023年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作の『イン・ザ・ポケット』は20世紀?くらいの時代が舞台で、同じく『胸に飼う』のようにクラシカルな雰囲気もありつつ、『ざわざわ毛糸』『窓税』のように読み聞かせの昔話のようなストーリー、『換毛期』『流行温度』の現代でありながらまるで魔法があるかのような、様々な物語が読めました。各話ページ数にバラつきがありますが、どのお話も読み終わると少し優しい気持ちになれました。私のお気に入りは『あめおり』です。
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  • 思考少年

    藤原薫

    上下セットで!
    2023年7月27日
    一話一話のストーリーが良くできていて、それぞれのラストでは、もう何というか、運命的なものを感じさせられます。そして、作品全体としてのまとめ方がうまいなあと思いました。
    ネタバレを見てしまうともったいなくなっちゃう作品であり、(レビューで私がアレコレ書くよりかは)作品の紹介文が一番過不足なく伝えていると分かります。
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  • 艮(うしとら)

    山岸凉子

    じわりとした怖さと冷静さ
    ネタバレ
    2023年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『艮』「うしとら」と読むだけに家に関する怪異があります。相談する相手がいたからよかったものの… 。 日常の仕事や家事をする描写が描かれているので、実際に晶子さんのような立場になったら、もうたしかにしんどくて怖くなってしまうなあと思いました。
    『死神』死神の存在は則ち、
    『時計草』この話がある意味一番怖かったです。
    『ドラゴンメイド』こちらは、怪異というよりは昔話に近いようなまとめ方で、歴史の勉強にもなりました。
    全部に怪異や怖い存在が関係する内容なのですが、冷静に見つめる視点も描かれているので、では遭遇した後どうすればいいのかと少し考えさせられるところがあります。
  • 鬼灯の冷徹

    江口夏実

    おもしろいし、なんだか勉強になる。
    2023年7月23日
    人間じゃないキャラクターが多いのですが、地獄での日常や仕事の様子が描かれていて、なかなかに人間らしくて個性的で面白いです。ストーリーも大体が一話完結なので、気軽に読めます。
    地獄の鬼目線で分析されたり、ホントにそう!というツッコミを入れられたり、死後だからこそ言えるジョークなど、発見もありました。
    昔話でお馴染みのキャラクターもたくさん出てきて、その後そうなったか!という展開もなかなかおもしろいです。
    死後、人間は亡者となってどうなるのか、裁判の様子も具体的に描かれていて、生きている間気をつけようと思います~
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  • ザーフィラ陛下と黒と白

    もといも

    あら、好きだわー
    ネタバレ
    2023年7月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 11歳にして王位を継承したザーフィラ。突然国王となり勝手が分からないながらも、一生懸命勉強し、叔父上達の助けを借りながら、皆が頼れる王になろうとがんばる姿に、いじらしくて応援したくなります。そして、王としてその場をどう収めるべきかという困難な場面では、決然とした態度と有無を言わさぬ采配に、私も何だか惹き付けられました。王と年相応な可愛らしい少女とのギャップがよいです。叔父上達やギーナといった周囲のキャラ、陛下のためにと色々画策しちゃってたまにクスっと笑えたりもしますが、真に彼女を支えようとするところがよいです。
    まだ1巻なのですが、王としてどう采配していくのか、ギーナやアゼルのように周りの人間をどんどん魅了していくのかと、今後が気になります。
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  • 世界の果てで待っていて

    高遠琉加/茶屋町勝呂

    えぇー!続きはないのですかー
    ネタバレ
    2023年7月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻はまだ序章な感じがしつつも、この巻としてキリがよかったです。現在と過去の場面をいききし、黒澤さんが警察官を辞めて探偵業を始めたきっかけの事件、どこかずっと緊張感のある2人の関係性には、いつの間にか引き込まれました。依頼内容であった失踪事件もうまくまとまった感じはしました。(ただ親御さんの気持ちを考えると少しモヤモヤは残りましたが)

    2巻からは、事件に関わる人間関係や組織としての事件捜査の様子がより詳しく描かれていて、ミステリー小説や刑事ドラマと同じく、ドキドキしながら読めました。主人公2人の警察官と探偵という立場の違い、葛藤、信念や想いにもグッときました。
    一方で、ここまで探偵・刑事ものとして書けているならば、BLの要素はなくてもいいのではないかとも思えてしまいました。(それだけ2人の関係が甘くない、カカオ純度の高いチョコレートを食べている気分でしたが、これでも十分でした。)

    レビューを見ていて頭では分かっていたつもりですが、2巻を最後まで読み終わったとき、えぇー!ここで終わるの?!一体何が、誰が関係しているの!?と声を出してしまいました。
    配信日を見るからに、続きが出るのは... でも折角ここまで描かれているならば、続編を読みたいです。待ちたいです。
    イラストは表紙だけで、私は文章だけでも十分でしたが、作者様のあとがきは読んでみたかったです。
  • 龍ノ国幻想

    三川みり

    続きが読んでみたい作品に
    ネタバレ
    2023年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 龍と龍の声を聞く人の存在はありつつも、ファンタジーにしては結構現実味のある物語です。生まれや性別、龍の声が聞こえるかどうかによって、人々の見方が違うことが分かりやすく描かれています。だからこそ、異端であった人々への仕打ちが、読んでいて辛く、私も憤りを感じました。能力ではなく、個人の特性や個性だ、という日織の冷静な意見がありつつも、育ってきた環境や刷り込まれた習慣などの影響でどうあっても受け入れられない人達の意見の対立がきちんと描かれています。差別がなぜこうも根強いのか、どうしたら人々の意識を変えられるのか、日織と同じように考えさせられました。最初に思っていたよりも話が重たかったです。
    日織は皇位継承争いを勝ち抜き、人々の意識を変えることができるのかが、1~2巻での見所です。
    3~4巻で1つの区切りとなっていて、登場人物達それぞれに試練があります。(あまりネタバレしたくなくて、順番に読んでほしいの気持ちはありつつ、2巻までとはまた違う様相を示します。戦や外交、世継ぎ、為政者の資質についてなど、皇位継承後に向き合わなければならない問題に直面していきます。苦しんで、勇気を振り絞って選択して、真っ向から闘って決断した日織達の様子を、ドキドキハラハラしながら読んでいきました。あまり主人公へのご都合主義を感じさせないところもよいです。日織の成長ぶりを見てほしくなります。)
    宮廷ものですが、世界観をしっかり作っている印象があり、今後は主要人物のいる龍ノ原以外の、他の八国についてもどんどん絡めていくのかと、続編が気になります。
    時代的には飛鳥~奈良時代?くらいなのか、巻末に参考資料も多く載せられております。作中の装飾や建築に関する言葉で、イメージしづらいものもあったので、勉強したくなりました。主な登場人物紹介でイラストがあります。でもせっかくならば本編に挿し絵もいくつか欲しかったなあという我が儘な気持ちが少し残ります。
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

    千早茜

    泥にゆっくり沈むような
    ネタバレ
    2023年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 西洋を中心とした童話をもとに、現代のお話が紡がれています。童話の中のモチーフがちりばめられていて、おとぎ話のかけらがそれぞれのストーリーの鍵になっています。そして、おとぎ話は夢のある話ばかりでないように、この本の各ストーリーで描かれている現実世界は残酷だなと感じることがあります。中には思わず目を背けたくなるような状況になってしまった子供や大人のお話もありました。空間や小物などは色彩豊かに書かれているのですが、読んでいてどこか浮かない、鬱屈としたやや暗い展開のものもあります。全体的に大人向けな作品の印象です。悲しみ、焦り、後悔、他人には理解できないような感情や欲求など、各話違う形でヒシヒシと伝わってきます。また、暗に明言されていない部分に、その状況から察したり、想像力を掻き立てられたりもして、上手い書き方をするなあと時々思いました。
    それぞれの主人公達が何を選んだかを読んで確かめてみてほしいです。個人的には「アマリリス」がお気に入りです。
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  • あわのまにまに【電子版特典付き】

    吉川トリコ

    秘密が零れていくような
    ネタバレ
    2023年3月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 立ち読みの時点でも、何かある家族なのかなと思ってみたら。。。
    10年刻みで遡っていくそれぞれの過去の話から、あっ、そういうことなのかと少しずつ秘密が明らかになっていきます。その真実に胸の奥の方で震えて驚きつつ、好きな人とずっと一緒にいたい、最初はただそんな気持ちからなのだとも思えてきます。その時代の「ふつう」とはかけ離れているかもしれないこと、自分でもどうしようもないこと、その時々で選んできたことが未来へ繋がっているのだと全部を読んで感じました。よく出来ているストーリーだなと思います。
    電子版特典では、作者がどのような思いでこの作品を書いたのかが分かり、読めてよかったです。
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  • こちら後宮日陰の占い部屋 オリジナルエピソード付き特別版

    田井ノエル/尾羊英

    何だか読んでいて前向きになれました
    ネタバレ
    2023年2月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 市井で評判の謎の女占術師の凜可馨が、後宮で占術の提供を依頼されることから物語が進んでいきます。凜可馨の正体である、実は男性の泰隆と、助手である夢鈴のコンビが、後宮で妃の悩みや騒動の解決に一役買っていきます。
    『執筆中につき後宮ではお静かに』の続編にあたる作品であり、前作の主人公の翔青楓の妹、夢鈴が主人公。姉の青楓も書物第一な変わり者として描かれていましたが、夢鈴はポジティブ思考で、筋力は裏切らない!というキャラとなっています。(度々出てくる「懸垂しよう!」という言葉にふと笑ってしまいます。)一方の占術を行う泰隆は、観察眼が鋭いのに率直すぎる口の悪さもあって、夢鈴が依頼者へマイルド化して伝えているところもおもしろいです。正体を隠しての占術ですが、2人の行動や優しさが人の心を救うことに繋がっていく展開がよかったです。

    前作の登場人物や事件のきっかけも関わり補うような流れがあり、前作のコミカライズを読んでいた私にとっては全体のストーリーがしっくりきました。前作に比べるとミステリー要素は薄いですが、各キャラクターが立っていておもしろく読みやすいです。

    オリジナルエピソードは、最後にある姉の青楓視点の内幕話です。本編の第3章あたりのお話でしょうか。夢鈴以上に合理的な青楓さんらしい話や、本編でややはっきりしなかった泰隆の過去の一部の話もあるため、こちらの内幕話付の方の購入でよかったです。
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  • 後宮の烏

    白川紺子/香魚子

    あっという間に読み進めてしまい
    ネタバレ
    2022年12月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前から書店で見かけていて気にはなっていたのですが、アニメを見てから続きがさらに気になってしまい、購読。中華系の後宮が舞台で、幽鬼の存在や不思議な術を扱うなどファンタジー要素もあります。巻を追うごとに様々な人々が登場します。その人物の個性にも深みがあり、それぞれがこのように繋がっていくのかと納得しました。最終巻まで読んでも無理矢理や無駄がない展開だなと思われます。寿雪と高峻との関係はどうなるのかとヤキモキしたり、謎が分かっていくうちに2人が選ばなければならないものにさびしさを感じたりしました。
    重い部分も少しありますが、全体的に読みやすく根底に人を想う優しさが滲みでているのが感じられます。衣装の描写も丁寧で色鮮やかです。あと欲を言えば、スピンオフが読んでみたいかな、です。
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  • 地獄くらやみ花もなき

    路生よる/藤堂流風

    原作も気になってきた!
    ネタバレ
    2022年11月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『妖怪』『ミステリー』『謎解き』これらの要素がイイ感じにブレンドされた作品。登場するキャラクターもそれぞれに魅力があって、メインの青児さんと皓さんと紅子さんの組み合わせは特に好みでした。読み進めるうちに明かされる謎。この謎解きと関係者の過去や心情の設定も凝っていて、ページを進めていくおもしろさがあります。
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  • 復讐の未亡人

    黒澤R

    こわいと思いつつ
    ネタバレ
    2022年10月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は密さんが旦那さんの死に関わった人々への復讐でした。が、その後は偶然出会った凛ちゃんや近隣の和代さん。凛ちゃんの家族や学校関係者にまで大小の関わりができ、復讐や事件にまで波及していきます。密さんが主人公ですが、それぞれの話の展開でメインとなる人物の視点が変わっていきます。やるせない現実に直面したときに、登場人物達が合法・非合法的なやり方でやり返したり、乗り越えたりするところがすごいです。虐げられたとき、悪意や敵対心を持った人物と対峙したときに果たしてどのようにすべきか、学べることもありました。(もちろん読んでいく中で、そんな人物に出会わないこと、未然に避けることが一番だなと痛感します。)
    密さん達の過去や伏線も含め、今後どのように展開していくのかドキドキしながら読んでいきたいです。
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  • 魔法自家発電

    谷和野

    時間をおいてまた読んでみたいと思う
    2022年10月28日
    ファンタジー要素があり、子どもや女性、あるいはロボットが主人公のお話です。
    大人になっていつの間にか忘れてしまっていた感情を思い出すような、どれもじんわり温かくなる、そんな作品が収録されています。個人的には一番最後のお話が泣きそうになり、そして好きです。
    時間をおいてからまた読んでいみたい、自分の本棚にお気に入りとして残しておきたい作品です。
  • パピヨン

    清水玲子

    思っていたのとは
    ネタバレ
    2022年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ SF宇宙もの2作品と、日本の高校生が主人公の1作品がまとまった短編集です。
    表題作「パピヨン」この作品があったからこそ『輝夜姫』ができたのだなと感じられるいい作品でした。
    「MAGIC」終盤はどうなってしまうのかとドキドキしながら読んでいきました。ラストは胸をうたれるような、祈るような気持ちになりました。絵が印象的にキレイで、ラストまでのストーリーの持っていき方がうまいなあと思います。
    「サイレント」最後まで読んでタイトルの意味を察すると、主人公の彼の気持ちがヒシヒシと伝わってくるようでした。
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  • 天使たちの進化論

    清水玲子

    タイトル名が良いなあ
    ネタバレ
    2022年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャック&エレナのシリーズが3話、ロボットのお話が2話と他に2話の短編作品がまとまっています。
    エレナ達がメインのお話はやはり切なくて、ときどきおもしろくて、でもロボットも生物も愛しくなってしまうような、どの話のストーリーも絵もよかったです。
    特に表題作で出てくる植物と虫の関係性も興味深くて、へえぇと勉強にもなりました。
    ロボットが主人公の「もうひとつの神話」「ナポレオン・ソロ」もいいお話でありながら、そう遠くない未来に起こり得る話で少し怖さと悲しさも湧きました。
    「天女来襲」「ネオ・ドーベルマン」こちらはストーリーがどう決着するのかが分からない点でもおもしろい話だったなと思いました。
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  • 竜の眠る星

    清水玲子

    最後まで読んで。
    ネタバレ
    2022年10月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻でもときどき胸に迫るような部分もありましたが、2巻の最後まで読んで泣きそうになりました。
    ロボットのエレナとジャックが、依頼のあった恐竜の棲む星セレツネワへ行こうとするところから始まります。エレナの過去やセレツネワの人々、竜の存在などが絡み合いながら進んでいきます。やはりジャックがお人よしなのか、私たちと似た視点だからのか、ジャック達が出会う人々にどこか共感してしまいます。そして、最後まで読み終えてから振り返ってみると、セレツネワの人々やエレナ達のストーリー・思いがこんなところに終着するのかと驚きました。
    ジャック&エレナシリーズの2作品目ですが、エレナがメインな作品です。不老不死で、様々な優れた能力やヒトを惹きつける容姿を持ったロボットのエレナ。人類の夢の結晶でありながら、人間と変わらない心を持っていること、何百年も生き続けることの意味が何であるのか、そんなこともどこか強烈に示されています。
    エレナにはジャックが本当に必要だったのだなと感じる作品でした。
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  • 白紙の上でさようなら

    天井フィナンシェ

    続きが気になる作品に
    ネタバレ
    2022年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵がきれいで上手いな~というのが第一印象で、かつ登場人物のキャラやセリフも胸に迫るようなものがあって説得力のある作品です。一度夢を諦めざるをえなった恵さんが、再び好きな漫画を描くようになるのか、ドキドキしながら応援するような気持ちで続きを待ちたいです。
    4巻の時点では、ラブストーリーな要素はまだなさそうなのですが、そんな部分もこれからどうなるのかしらと少しだけ期待しています。
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  • D.Gray-man

    星野桂

    ついつい
    2022年10月8日
    数年に1巻出るかの新刊ペースですが、振り返って読んでしまう。バトルものでありつつ、キャラクターが抱える過去、謎や伏線部分が徐々に明らかになってくるストーリーの展開にもドキドキしながら楽しみにしています。
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  • ミルキーウェイ

    清水玲子

    やっと読めた
    2022年10月3日
    『ジャック&エレナシリーズ』の第一作目。清水先生の初期のころの作品だからか、これまでに読んだ『秘密』といったSF作品や短編作品の先駆けのようなお話がまとまっているなと思います。人間と何が違うのだろうか言えるくらい、人間らしい見た目と心を持つロボットのジャックやエレナ。破天荒なおもしろい部分もありながら、人間とロボットであるが故に、生きている時間の長さと愛する気持ちをどうしていけばいいのかと、少し切ない気持ちにもなりました。
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  • ゆりあ先生の赤い糸

    入江喜和

    今後の人生を考えてしまう
    ネタバレ
    2022年9月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 8巻まで読んで
    いろんな事実がわかってきて、ええぇっという驚きと、いやでも展開として詰め込み過ぎじゃないかな…なんて最初は思っていました。ですが、よくよく読み進めていったり、身近な家族や知人のことを思い出したりしていき、色んな人達の本音がリアルに感じて共感してしまいます。特にゆりあさんのふとした時に流す涙には、私まで身につまされました。
    家族、病気、介護、子育てについても、ゆりあさん達のような向き合い方があってもいいのだな、とも思えてきました。もちろん、衝突があっても逃げずに話を聞き、時には立ち向かってくれる!男前なゆりあさんがいてこそ、成り立つのでしょうが。そんなゆりあさん達から、もう少しだけ踏ん張るぞと勇気を貰える作品ではないかと思います。
    この後どうなるのかと続きを読むのが、ドキドキします。
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  • 子爵ヴァルモン

    さいとうちほ

    知略に富んだというのか
    ネタバレ
    2022年9月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 時代はフランス革命前、フランス社交界。
    会話よりも手紙のやり取りがメインで、最初は読みなれなかったのですが、だんだん興味深くなってきました。
    原作者が軍人というのが納得の、駆け引きと人心掌握の戦術が垣間見られました。結局は夫人の復讐に巻き込まれる形にはなりましたが、それでも恋愛を(本人に自覚がなかろうとも)ゲームとしてはいけないなと思います。2巻分でちょうどよい形で収まっていて、読みやすいかと思います。
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  • 電子書籍版 修善寺物語

    皇なつき

    歴史物(日本+西洋?)
    ネタバレ
    2022年8月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょうど大河ドラマで出てきた修善寺と関係があるのかな~と思い、何となく購読しました。絵は端正ですっきりした人物の絵という印象があり、全体的に読みやすいと思います。
    一番最初の「死出の山越」は平家物語が原作。源平での争いが始まったころ、武将として親が子のために、子が親を思うように、手柄を挙げるため戦い、武士の誉れを守ろうとする。だからこそ、最後まで読むと悲しいかな、皮肉なことだと思えてなりません。
    「人喰い」は今昔物語集がもとになっている?のか、おそらく平安時代が舞台で、貴族の兄弟2人が鬼が出ると噂の僧都殿について話し出したことから物語が始まります。
    「蛇姫御殿」物心がついた時には山寺に預けられ、たった一度出会った父からは、決して還俗して家に戻ってはならぬと、告げられるが…
    「修禅寺物語」岡本綺堂の戯曲が原作。鎌倉幕府2代目将軍の源頼家、面職人の夜叉王、夜叉王の娘が主だった人物です。頼家の孤独、面職人としてのこだわり、そしてラストがまた…
    ここまでは日本の中世が舞台で、短編として読み切れて良いかなと思いました。

    「略奪された娘」これだけは西洋系かと(登場人物の名前から予想)。終わり方から、ここから先にさらに物語が始まりそうだけれども、終わりかな。続きあれば面白そうだけれども。
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  • お江戸ふしぎ噺 あやし

    皇なつき/宮部みゆき

    江戸時代の不思議なお噺
    ネタバレ
    2022年8月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイプの違う怖さや不思議さのある話が5話分収録されています。ストーリーの主役は江戸時代の町人であり、お武家さんは出てこなかったですね。丁稚奉公や女中さん、口入屋さんなどといった江戸時代の町の人々がどのように暮らしていたのかも何となく分かります。
    これぞホラー、とても怖い話というわけではないかもなのですが、人の中の嫉妬や妄執、心の奥底にある暗い部分などが露になる、そんな怖さがあります。絵の雰囲気もあっているなあと思います(特に女の人の表情が)。舞台は江戸時代といえども、現代の私たちのすぐ近くでも起こりそうな、そんな身近さがあり教訓にもなるかと思います。
    原作の小説「あやし」も以前1度読んだことがあるのですが、また読んでみようかと思いました。
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  • 電子書籍版 花情曲

    皇なつき

    絵もですが、キャラクターとしても魅力的
    ネタバレ
    2022年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作の「花情曲」。官吏としての未来ある若者・宋貴祥と牡丹の精・待春がこの後どうなってしますのかと気になり、立ち読みから購読。
    収録されている他の話にも花の精といった人でない存在が出てきますが、幻想的でありつつとても人間くさい感じでキャラクターとして魅力があります。だからこそ、現実での花はどんな気持ちなのかと考えちゃいました。
    描かれた時期が違うため、話によって絵がちがうと感じますが、どちらも丁寧でそれぞれに良いな~と思います。
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  • 電子書籍版 梁山伯と祝英台

    皇なつき

    手仕事とはほんとうにすごい
    ネタバレ
    2022年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一つ一つの絵が綺麗で、登場人物の髪型、衣装、小物などにも見入ってしまいました。6つの物語が収蔵され、中国の古典を原作・原案、または中国を舞台にした作品です。
    表題作は(ネットで検索したところ)約1700年以上前の東晋の時代で、その他に清朝時代が舞台の作品がいくつかあります。その当時の時代についてよく知らなくても、何となく理解できてしまう物語がほとんどだと思います。そして、どれも心に何か残るような、それでいておもしろい作品です。登場人物もそれぞれに共感するところがあり、表情も豊かで魅力があります。
    意外にも280ページほどあり、古典や短編もの好きの私にとっては購読でき満足です。
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  • 美少女戦士セーラームーン 完全版

    武内直子

    こういう話だったか~
    ネタバレ
    2022年8月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昔アニメを見たことあったな~くらいの記憶がおぼろげであり、原作の漫画を読んだことがなかったので、立ち読みから購入してみました。
    テンポよくストーリーが進み、個々のキャラクター(敵キャラも含めて)の良さがたっていて、どんどん読んでいってしまいました。
    主人公が仲間たちとともに成長していき、敵を倒す。でもそこには愛や正義、平和への思いもつまっていて、まさに王道の少女漫画だなと思います。
  • 花の名前

    斎藤けん

    闇の中でも
    ネタバレ
    2022年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 蝶子さんと京さんの2人の生活から始まります。
    近づいたり離れたり、ラブストーリーの面ではじれったい感じはすると思います。最後まで読んで2人を見てきて、過去の傷や大切な人を失ってしまい、どうしようもなくて闇に落ちたときに何度でもあがいていくこと、そばに寄り添ってくれる人の大切さが伝わってきました。
    京さんの友人で編集者の秋山さん、蝶子さんの大学の友人・先輩たちも加わって賑やかになってくるところもよいです。
    それにしても蝶子さん可愛いなあ。
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  • 魔法使いの娘

    那州雪絵

    魔法使い?
    ネタバレ
    2022年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オカルト・ホラー系で、ヒトならざるモノもいろいろ出てくる中、主人公の初音ちゃんが常識人な主婦(女子高生です)感覚のため、コミカルな感じになっています。
    全体的にはサラッとしたライトなオカルト作品な感じがしつつ、人間の妄執や怨恨などが絡むため、時々怖かったり、えぐいなと思ったりするときがありました。
    初音ちゃんとパパとの関係、魔法使いのタイトルの理由など、読み進めていくうちに色々分かってくるので、読みごたえはある方かなと思います。
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  • 烏に単は似合わない

    阿部智里/松崎夏未

    うわーーー
    ネタバレ
    2022年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読まないと分からなかったです。原作の小説は未読で、気になってはいたので漫画から入りましたが、小説の方も読みたくなりました。雅な(かと思えば暗い)雰囲気、絵柄、人物の言動やストーリーの展開など、いい意味で裏切られました。これは、ネタバレも見ずに順番に読めて良かったです。
    最終巻でちゃんと回収されますが、情報過多にもなり色々整理したくなります。どうやら、『烏に単衣は似合わない』であまり触れられていなかったことが、続きの作品や外伝で少しずつ明らかになるようなので、やはり次作品も読んでみたいです。
  • キス&ネバークライ

    小川彌生

    アイスダンスを見たくなりました
    ネタバレ
    2022年7月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ フィギュアのシングルもルールがよくわかっていなかったのですが、アイスダンスが競技としてどこに重きを置いているのかを(最終巻の発行が2012年であるため、今とまたルールが違うところもあるかな。)少しずつ解説も載せてくれているし、リフトやステップなどの止め絵でもきれいだな~と思えたため、読むのに入り込みやすかったです。
    コーチやライバルなどそれぞれの人物のキャラも立っていて、おもしろいです。
    アイスダンスという競技、作品を仲間と作り上げていく創作的要素、恋、サスペンスなど色んな要素があり、前途多難なことがあっても最後には落ち着くところに収まってしっかり描かれているなと思います。
    重い内容もあって、トラウマとどう向き合うか、近くや周りにいる人間としてどう支えていけるか、そんなところも共感し考えさせられました。最後まで読み進めていき、みちるたちが笑って過ごせていて本当によかった~
  • 花の名の姫君

    木原敏江

    分かりやすい!
    ネタバレ
    2022年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 歌舞伎が少女漫画としてコミカライズされた作品。(だからなのか、男女とも美人は美人に描かれていますね。)
    普通に現代っぼい会話で、コミカルなところがあり、初めて知るお話でも登場人物達の背景も分かりやすかったです。
    えー!って言ってしまいそうになる展開もありましたが、欲に弱いところ、嫉妬、悲哀、恋愛感情など共感してしまうところはたくさんありました。
    アレンジでおまけな部分もありますが、より親しみが増したので、これはこれで私はアリだなと思いました。
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  • 時代ロマン・セレクション

    河村恵利

    こういうお話もアリかなと、
    ネタバレ
    2022年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 平安末期から鎌倉時代の1~2巻のみ読んで、創作やフィクションと思いつつ、せつない気持ちでいっぱいになりました。それぞれの想い人に対する誠実さがあり、どれもロマンのあるストーリーです。(でも、やっぱり報われてほしかったな~というのが本音であります。)
    2巻の登場人物の子孫達が『北条恋ヶ谷』で描かれていたのか!と、繋がりが見えてきたのもあり、読めてよかったです。
  • フラワー・フェスティバル

    萩尾望都

    試し読みからは想像がつかず
    ネタバレ
    2022年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みや作品紹介だけでは展開が想像がつかなかったのですが、最後までどんどん読み進めていけました。バレエや家族との関係で悩みどころのあった主人公のみどりでしたが、クヨクヨしていた様子からめげずに自分のできることを精一杯やろうと取り組んでいきます。苦手だと思っていても、自分の意見をもって相手に反論できるようになっていった姿には好感が持てました。みどりと同じバレエスクールの生徒達もそれぞれに共感できるところがあり、レッスンや舞台について互いに反発しつつも、切磋琢磨していく姿に爽やかさがありました。
    時折その人物の不安定な、悩ましい感情の吐露が丁寧に繊細に表現されていて、グッとくる場面もありました。でも深刻な根を詰めたようなだけではなくて、コミカルな明るい部分や軽快さもあって、作品全体を通して読みやすいと思います。
    あとは、ちょこちょこ見られるバレエの様々な演目のシーンが、その場面に説得力をもち、かつ素敵でした。
    読んでいくうちにだんだん登場人物たちの関係性があれ!?っとなってきましたが、最終的に落ち着くところに落ち着いたなというラストもよかったです。
  • 魔法使いの娘ニ非ズ

    那州雪絵

    こっちの方がよりホラー・オカルトで
    ネタバレ
    2022年7月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 続編作品で、主人公の初音ちゃんが陰陽師として、オカルト&霊能関連の悩みごとへの解決に乗り出しています。霊や妖怪、オカルト関連の事件がより濃厚になった印象です。そして人間の強い思いや怨念も(むしろこちらの方が怖い)。全てを語るわけではないけれども、1話のストーリーとしてしっかり結びがあり、スラスラと読めました。
    現在進行形の話の他、初音ちゃんや無山さん達の昔のお話、前作品からの人物やヒトでないもの達も登場し、最後まで読みごたえがありました。
    完結しましたが、その後のお話も読んでみたいな~なんてちょっと思いました。
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  • WILD CATS 完全版

    清水玲子

    やさしいライオンです
    ネタバレ
    2022年6月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物心ついた時に、龍一くんという少年に拾われた、ライオンのシーザー。ライオンみたいに強くてカッコイイ猫になる!と思って生きてきたけれども、小心者で、狩りは苦手で、むしろ他の動物と仲よくしようとしちゃうのです。(最初の立ち読みで驚きとおもしろさがこみ上げてきました。)強く気高いライオンを望んでいた龍一ぼっちゃんからは、諦められてしまうこともありますが、シーザーはとてもやさしいのです。大好きな龍一ぼっちゃんと一緒に暮らせるようにと、一途に行動するところにギュッとつかまれました。
    Ⅱだけは、シーザーや龍一くんの近所で飼われていた子犬のトング目線のお話です。動物の立場からみるため、何で?と悲しくなってしまうところもあり、考えちゃいました。
    美麗なキャラクター、クスっと笑ってしまうような場面、そしていつの間にか感情移入してしまう表情の絵に釘付けでした。メリハリがあり、ストーリーの組み立てが上手いなと思います。
    正直なところ、清水玲子先生の作品で最後までどうなるかと身構えていた部分はありましたが、ラストはあったかい気持ちになりよかったです。
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  • 鎌倉秘恋 北条恋ヶ谷

    河村恵利

    タイトル通りでした
    ネタバレ
    2022年6月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大河ドラマの影響で、鎌倉時代のものに興味がわき、購読。三代目執権の泰時の孫にあたる、経時や時頼、檜皮達のそれぞれの目線でのお話が描かれています。親戚関係や政治的な立ち位置のためにどうにもならない恋のお話や、その人物のその後のことを思うと切なくなるお話もありました。それでもどのお話も心惹かれるようなものばかりでした。
    最初の方に家系図があるので、人間関係が分かりやすかったです。
    最後の「わらわべ水鏡」は、江戸時代の大坂、七夕の時期が舞台です。子ども達のやりとりがかわいらしかったです。
  • 真瞑(まくら)がたり

    ひわときこ

    ふと、こわくなる。
    ネタバレ
    2022年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵の雰囲気はやわらかくかわいらしいのですが、読んでいくとじわじわと怖さも感じる短編集でした。
    『真瞑きり』『乾杯』読み終わっても、すぐ落ち着かないような怖さがありました。
    『夢渡り』幸せだと思ったときに起こるなんて、切なさまで感じました。
    『キンダー・ガーデン』これだけは他の作品とちがって、おもしろさと優しい雰囲気もあります。鬼さんやエバさん、お地蔵さんがこの作品のような存在で、賽の河原がこんな場所なら本当にいいなあと思っちゃいました。
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  • はてなデパート

    谷和野

    どれも素敵なお話でした
    ネタバレ
    2022年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ デパートには何でもある。デパートを舞台に、ほしいものや大事なものが見つかるお話が描かれています。ちょっと不思議で、優しさに包まれるようなじーんとくるお話ばかりです。
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  • fetish

    藤原薫

    偏愛か、執着か。
    ネタバレ
    2022年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ どの短編作品も独特な世界観で、一体何が起こるのかと引き込まれました。ショートムービーや奇妙な物語のようでもあり、リアリティも感じられ読み終わってみると怖いと思う話もありました。
    偏愛がテーマでもあるため、一部の内容や描写で苦手な人は苦手だと思います。☆3~4で正直迷いましたが、何気ない表情の描写やストーリーの結び方が上手いなと思い、☆4つにしました。
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  • 高慢と偏見 後編

    ジェーン・オースティン/望月玲子

    ダーシーさんの真意も
    ネタバレ
    2022年6月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前編では、何となく互いに気になりつつも避けていたエリザベスとダーシー。後編では2人の関係にも動きがあり、ヤキモキしながら読んでいました。気づかぬうちに偏見とプライドによって思い違いをし、他人ともすれ違ってしまい、幸せを逃していくことになるのかと痛感しました。最後の数ページに漫画家の先生のあとがきがあるのがよかったです。
    エリザベスとダーシー、エリザベスとキャサリン夫人での会話の中で、直接的な言い方や核心を突いた言い回しをしないところがおもしろいなあと思います。原作の小説もいつかちゃんと読もうと思いましたし、映画もまた見たくなりました。
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  • ゆうづつは藍にとける

    青井秋

    繊細さに惹きつけられました
    ネタバレ
    2022年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2人が書く作品にも出てくる植物と鳥が、扉絵や背景などによく描かれているのですが、どれも繊細で素敵で惹きつけられました。
    ストーリー全体としては比較的静かに流れるような感じで、メインの2人の関係が変わっていく様子が丁寧に作り込まれており、読み応えがあります。特にモノローグは小説の一節を読んでいるようで、描かれている絵以上に想像力を膨らませられました。顔の表情からも、時々グッとくるところがありました。1冊単行本として読めてよかったです。
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  • 高慢と偏見 前編

    ジェーン・オースティン/望月玲子

    絵の雰囲気がピッタリ
    ネタバレ
    2022年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 映画を見たことがあり、気になっていた作品。18世紀~19世紀初頭のイギリスが舞台。主人公のエリザベス(リジー)達はロンドンから離れた田舎町に暮らしており、貴族の青年が町のお屋敷に越してきたことから物語が始まります。
    200年前の海外の国の物語ですが、相手のことをきちんと知っているのか、噂話や悪評で偏った見方をしていないか、身分を超えていけるのか、相手自身はともかくその人の親兄弟姉妹ともやっていけるのか、と現代の人間関係、恋愛や結婚でも気にしてしまう要素がきちんと描かれていて、各登場人物に色んな面で共感できる作品です。
    登場人物の顔や性格も描き分けられていて、一人の人物としては分かりやすいのですが、初見だと人間関係が分かりにくいところがあるかもしれません。
    時代背景として、当時のイングランドでは階級制度がきっちりしており、相続権の問題、女性が自立できる職業が限られていたこと、持参金についてなど、当時の女性は結婚がより切実であることが伝わってきました。途中に出てくるエリザベスやシャーロットの結婚観については、どちらも間違っていないよなあと思ってしまい、印象に残りました。
    エリザベスとダーシーさんのすれ違いはこの後どうなるのか、後編も読んでみたいです。
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  • 土かぶりのエレナ姫

    晴海ひつじ

    生き生きしている!
    ネタバレ
    2022年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 健康な身体に生まれ変わって、ずっとやりたかった農業に携われたときのエレナの笑顔に惹かれ、読み始めました。貴族身分、竜や不思議な植物の存在など、エレナの前世とは違う世界設定ですが、農業の知識も活かせれており、なるほどとなりました。
    サクサクと話が進み、従者やエレナの父親達もテンションが高いから?か、読んでいてテンポ感がよいです。エレナと王子が2人の雰囲気もやわらかく温かい感じがして、好感が持てました。
    農業を通して土地を再生し、国や民を守ろうとするエレナや王子達のこれからの活躍に期待しています。
  • その日世界は終わる【電子オリジナル特典付き】

    海野つなみ/栗原まもる/ひうらさとる/飛鳥あると/樋口橘/小原愼司/上田倫子/TONO/なかはら・ももた/おかざき真里/柘植文

    どこか希望があるような
    ネタバレ
    2022年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作品の漫画家さんが何人かおり、興味があって購入。世界の終末がテーマで、海野さんのネームを基に10人の漫画家さんによって描かれた短編作品集です。
    様々な国、文化、習慣、年齢や立場の登場人物達のお話が読めました。短いページの中にギュッとつまっていて、それぞれにおもしろかったです。もうすぐ世界が終わるとなったら、平時のような状況ではないのに、読み終わってみるとどこかに希望があったと感じられる、そんな作品ばかりでした。個人的には『聖地巡礼』『老嬢の一日』が特に好きでした。
    後半のページでは、各作品ができたきっかけや描かれた流れについて、漫画家の方々のインタビューが読めたり、海野さんの原作ネームが見られて、出来た作品との比較もできたりして、また違ったおもしろさがありました。
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  • 四十七大戦

    一二三

    続き出ていた!
    ネタバレ
    2022年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 都道府県の神様を擬人化!そしてバトル!?するという設定に最初はビックリして読んでいました。その土地の名産品や地理的関係、小ネタ諸々がたくさんあって、笑ってしまったり、へえ~ってその県を知るきっかけになったりしました。
    漫画での描写ではチラっとなのですが、ニュースでも取り上げられるような社会問題もストーリーの背景にあり、結構笑えない未来の状況もあって、鳥取君たちはじめ都道府県の神様が必死な理由も納得ですし、熱い思いも伝わってきました。本当に鳥取県が首都になるのかしら~
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  • いとめぐりの素描

    青井秋

    好きな雰囲気でした
    ネタバレ
    2022年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公である縫子、その友人の明と友枝の日々の生活や将来への悩みなどが主軸となっています。3人それぞれの視点のお話ですが、その中で縫子が練習している刺繡、その刺繍にまつわる過去の人々の生活や思いのお話も描かれ、縫子達の思いともどこかリンクしていて、幻想的な世界観が感じられました。私自身は刺繍とはあまり縁がないと思っていましたが、一針一針紡がれて国も時間も超えて伝わってきたものがあるというのを知り、すごいなと思いました。背景にも描かれる柄や文様も素敵です。最後までどこか優しく包んでくれるような雰囲気で、縫子達のお話が読めてよかったです。
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  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。

    志水アキ/京極夏彦/田村半蔵

    読みやすいーーー
    ネタバレ
    2022年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで読了して。学園もの、怪異、ミステリーがいい感じにミックスされています。
    スピンオフというのか、京極堂が古書店を開く前のお話。終戦の数年後で、京極堂が学校の先生をしていた時が舞台です。女学生が主人公なのもあるのか、京極堂シリーズを読んでいなくてもストーリー自体は分かりやすいです。1つの事件に対し2~3話分くらいで収まるところや、結果的に凄惨な事件はないところも安心して読めました。
  • ボクラノキセキ~another stories~

    久米田夏緒

    本編を読んでいればより楽しめるかと
    ネタバレ
    2022年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編の『ボクラノキセキ』の番外編3話が最初の方に収録されています。短めのお話だけれども、各話でメインとなる人物の視点が異なり、それぞれに大切な思い出なのだなと分かる内容でよかったです。その他に読切が5話あり、どれも恋愛感情が絡むお話ですが、それぞれの結末は…
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  • シャルトル公爵の愉しみ〔文庫版〕

    名香智子

    なぜかハマってしまった
    ネタバレ
    2022年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の一巻では、男性嫌いなヴィスタリアと女性嫌いなラウールの2人がメインです。2巻の途中から先は2人の子どもたち、その友人や恋人達も絡んできます。個性的な人達ばかりで、常識って何だっけって思ってしまうような、でもアリかもって思ってしまう面白さとセンスを感じました。
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  • 僕らのミクロな終末

    丸木戸マキ

    リアルな感じがまた
    ネタバレ
    2022年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 現代でア◯マゲドンみたいことになって、思いがけず再会した2人。終末という状況でいっしょに行動していきますが、次の展開が読めませんでした。たしかにBLだけれども、えっ!事件もの?青春もの?SF?な色んな要素がミックスされた感じです。でもしっかり収まる形になっていき、読み応えがありおもしろかったです。
    あと数日間で地球が危ない中、インフラや交通機関、スマホなどがどうなるか、メインの人物達以外の人の行動もまたありそう~と思える、リアルな感じがまたよかったです。自分だったらどんな行動するのかも考えてしまいましたね。
  • 新・春香伝

    CLAMP

    あともう数話あったらなあ~
    ネタバレ
    2022年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ キャラクターも話の展開もよいのに、3話分だけなので物足りなかった。春香と夢龍の2人がその後どんな旅をしていくのかもっと見てみたかったなあ~
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  • ヘウレーカ

    岩明均

    最後のセリフが
    ネタバレ
    2022年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この巻全体を表しているな~と。1巻でしっかり完結し、歴史にあまり詳しくなくても読みやすいと思います。戦場での激しさや人の暗い部分は淡々と描かれている印象です。女性たちの手助けや会話内にユーモアがあるところがまた、アクセントになっておもしろいところです。
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  • テレプシコーラ/舞姫 第2部

    山岸凉子

    第二部も!
    ネタバレ
    2022年3月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第一部を読んでからだと、あの六花ちゃんが高校生になって、バレエを続けていて、国際コンクールに出るなんて!と感慨深いものがありました。もう気持ちは親戚のお姉さんやお母さんと同じような感じです。
    出場者の緊張感や指導者側の気配り、本番前後の心身の状態、評価の順位に対する疑問などコンクール独特の雰囲気が細かい描写からも伝わってきて、読んでいる私までドキドキハラハラしていました。
    クラシックバレエの美しさに加え、コンテンポラリーの躍動感もより伝わってきて、バレエってやっぱり凄いなって思います。実際にバレエを見たくなります。
    そして、千花ちゃん見守っていてくれたんだね!ありがとう。泣
    この作品はバレエですが、夢に向かって懸命に頑張る人たちに幸多からんことをと願うばかりです。
  • くしゃみ 浦沢直樹短編集

    浦沢直樹/長崎尚志/遠藤賢司

    短編集
    ネタバレ
    2022年3月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャンル・掲載雑誌出版社が色々な短編作品が読めました。
    『月に向かって投げろ!』はサスペンス的要素もあって、ストーリーが凝っているなあと感じました。私はこれが一番おもしろいと思いました。
    エッセイ的な『親父衆』や浦沢さんのL.A.音楽紀行『Musica Nostra』では、あーやっぱり音楽っていいなあ~、浦沢さんの目や耳の付け所がおもしろいな、と思えました。
    『いっつあびゅうてぃふるでい』は「絵になる」ってたしかにそうだなと思ってしまう、ふと心に残るエピソードでした。
    全体的に身構えず軽い気持ちで読める、明るめな作品がほとんどな印象です。
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  • テレプシコーラ/舞姫 第1部

    山岸凉子

    厳しい世界だ
    ネタバレ
    2022年2月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公で小学生の六花ちゃんをはじめ、バレエに魅せられた少女たちのひたむきな姿に夢中になって読んでしまいました。夢をつかむことに、実力はもちろん、努力、自分を立て直すための精神、家族や友人など周りの人との関係、体形、お金や運など本人の意志だけではどうにもならないこともあると突きつけられているようで、しんどいこともありました。頑張る六花ちゃんや千花ちゃん達のことは、父兄の方と同じ気持ちで応援していました。前半の巻では家庭環境がどんなに振り回すのかという現実の面もあって辛いこともありましたが、後半の方はもう涙が。第二部も読まねばと思いました。
  • HUNTER×HUNTER モノクロ版

    冨樫義博

    読み返しても
    2022年2月20日
    おもしろいです。出てくるキャラクターがみんな(色んな意味でも)魅力的ですし、ストーリーの展開もここに繋がるのか!と発見とわくわくでいっぱいです。笑いとシリアス、友情やときどき感動する部分もあって、引き込まれました。続きが本当に読みたいです。
  • 亡国のマルグリット【分冊版】

    すもももも

    単話版が読めるとは
    2022年2月11日
    月刊誌を買うしかないかと思っていたら、単話版で最新号の分まで出てくれていた!気になっていた続きが読めたので、有り難かった。
  • HUNTER×HUNTER STARTER BOOK

    冨樫義博

    やっぱりおもしろい
    ネタバレ
    2022年2月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 0ptで100ページ近く読めるとは!そしてやっぱり本編をちゃんと読みたくなる~
    各エピソードの3話分でもこれからどんなストーリーが展開するのかとおもしろい要素がつまっています。
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  • 昭和元禄落語心中

    雲田はるこ

    聞きに行きたくなる
    2022年2月1日
    初めて知るような落語の話も意外におもしろくて、これを実際に聞くとどうなるのかと興味を持つきっかけになりました。ストーリー全体に人情味があり、最後まで読むことでそうだったのか!と奥深さも知りました。
  • マージナル

    萩尾望都

    3巻分でここまで
    2022年1月30日
    3巻分でここまでの広く深い世界観、始まりから終わりまで終結させる設定力にもう驚きです。SFであり、人間や生命とは何なのか考えさせられます。
  • 暁のヨナ

    草凪みずほ

    ドキドキ
    ネタバレ
    2022年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻から衝撃の展開でしたが、ただのお嬢様であったヨナが仲間と共に、努力し自ら戦う姿は勇ましくカッコイイです。ハクとの関係ではキュンとしたり、可愛くなったりする姿も見られてイイです。他の登場人物たちのキャラや見せ場もあっておもしろいです。
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  • 10月の少女たち

    萩尾望都

    初期のころの
    ネタバレ
    2022年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ SFものや青春もの、ファンタジーなどで、萩尾先生の初期のころの作品が中心にまとまっています。こどもから大人へと成長していく過程での戸惑いやハチャメチャさを描いた作品、手塚治虫さん?作品のようなユーモアと皮肉も合わせもったコミカルな作品、短いページ数でありながら切なさと哀愁のある作品など、いろんなタイプの作品が読めて満足しました。
    萩尾先生がどんな状態でネームを考えているのかを描いた『デクノボウ』。他の作家先生のことも知ることができ、おもしろかったです。
    最後に載せてある作品『月蝕』は左開きで描かれているため、(その前にある『神殿の少女』が読み終わったあとは)最終ページのP.332からお読みください。
  • Magnolia

    nakedape

    うーん、もの足りず。
    ネタバレ
    2022年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作品内容も絵もイイ、おもしろい要素はあるのだけれども、もう少し設定がしっかりとして組み込まれて、最後の駆け足感がどうにかなるとよかったなあと思いました。リリの方のお話もハッピーエンドでよかったです。
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  • 女性の死に方 分冊版

    あらいぴろよ/西尾元(兵庫医科大学法医学講座主任教授)

    切実だ
    2022年1月29日
    色々考えさせられました。法医学というのが亡くなった人だけでなく、今生きている人や未来のためにもなるのだと知りました。
    タイトルの通り女性がメインですが、女性に限らず読んで知ることで最悪の状況を防ぐことにも繋がってほしいなと思いました。
  • 八犬伝

    碧也ぴんく/滝沢馬琴

    そうそうこれこれ!
    ネタバレ
    2022年1月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ずいぶん前に南総里見八犬伝は古典の漫画版?で読んだきりだったのですが、そうそうこういう話だ!と分かりやすい内容で、細かい過程を思い出しつつスイスイ読めました。絵柄はたしかにちょっと古い印象はありますが、シーンごとの見せ場も活きていて、おもしろいです。話の合間のページやあとがきに作者さんから登場人物達へのイジリが少し載っていますが、本編自体にはアレンジはあまりない印象で、南総里見八犬伝がどんな感じかを知るのにも良い作品だと思います。
  • ツタンカーメン

    山岸凉子

    ワクワクします
    ネタバレ
    2022年1月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まだ1巻までしか読んでいないのですが、古代エジプトの遺跡の歴史や発掘・盗掘の経緯も知ることができ、勉強になりました。そして山岸さんの作品らしい、人知を超えた不可思議な現象のシーンもアクセントになり、話の展開がおもしろいです。
    あの有名なツタンカーメンの王墓の発見・発掘がどのようになされるのかと興味が湧き、続きが読みたいです。

    最終巻読了後
    本当に気の遠くなるような、根気と偶然の出来事(同じロマンを分かち合う出資者や考古学者、協力者の存在、この作品ならではの不思議な出来事も含めて)があって、王墓が発見されたのだなと感じ、思わず深いため息が出ました。正式に発掘調査を開始するまでの期間、発見してからの遺物を傷つけないように調査や記録する作業、お披露目や報道関係での出来事などが色々と細かに描かれており、主人公達の日々の気苦労も伺えました。
    墓や宝物など細やかな描写でありながら、全体的に専門的になりすぎず、登場人物達のコミカルなやり取りもあり、読みやすいです。今こうしてツタンカーメンのあの黄金のマスクや秘宝が見られ、本来の王墓にミイラが納められているのもハワードさん達のおかげなのだなと納得しました。
  • あぶな坂HOTEL

    萩尾望都

    この世とあの世の境目
    ネタバレ
    2022年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この世とあの世の境にある「あぶな坂HOTEL」。それぞれに秘密や心に抱えたものを持っていて、それぞれがどのような選択をするのかと最後まで目が離せません。ドンちゃんハチャメチャなところ、憎めないところ、悲しいところ、切ないところもあり、読みごたえはありました。
    ミステリアスな雰囲気は少しあるけれども、怖い要素はほぼなくてファンタジーやドラマのジャンルに近いです。もう少しこのシリーズが読んでみたかったです。
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  • いちばんいいスカート

    谷和野

    ちょっと不思議な
    2022年1月23日
    少し変わった設定や不思議な世界観で、登場人物達も優しい人が多く、読んでいてほっこりとした気持ちになれました。
  • 平安情瑠璃物語

    竹宮惠子

    ここまで広げられるのか
    ネタバレ
    2022年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「平安情瑠璃物語」は、父を追いかけ険しい道を進む主従二人のお話。道中傷つきあい、ただ父に息子であると名乗りを上げたかった、最後のシーンは切なかったです。竹宮ワールドだなという感じです。
    「平氏落人伝説 まぼろしの旗」戦で亡くなった人たちのことを思えば、国盛の気持ちも分かり辛いです。最後に希望のある終わり方になって、私はこちらのお話好きです。
  • 花洛夢がたり 源平紅雪綺譚

    大竹直子

    なやましい感じ
    ネタバレ
    2022年1月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙絵の「遮那王宵月記」はなかなかよかった。義経の少年時代、鞍馬寺に預けられたときから奥州に行く前の話。義経が平氏の清盛打倒を決意し、修行に励む姿や戦う姿にを意外にもきちんと描かれ、迫力があった。
    「青蓮華」「源平紅雪綺譚」は平経正や平敦盛が主人公で、源氏との戦の前の話。こちらは貴族的な感じを意識してか、二人とも雅な、きれいな顔つきで、性格的にも根はいい人だなという好印象で、彼ら自身もストーリーとしても悪くはないのです。が、少しBLっぽい感じがあるので、思っていたのとは違うということには気を付けた方がよいかも。
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  • 天地創造デザイン部

    蛇蔵/鈴木ツタ/たら子

    色んな生き物を知るきっかけになった
    2022年1月21日
    生き物を創造・デザインする、最初どういうことかと思ったが、現実としてどうやったら地球上で生きていけるかを考え+製作者たちの趣味を合わせた生き物をプレゼンして神様が採用するというお話でした。
    え、そんな生き物がいるの?!と思ったら本当にいたり、ビックリな特長があったりと勉強にもなり、おもしろいです。この生き物達を発見・研究した人達もすごいなと思いました。
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  • 何でもいいから消えてくれ

    ひなこ

    んー、先輩きちんと反省できるのかしら
    ネタバレ
    2022年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ スピンオフとは知らず購読。本編?の方は知らなくても読めました。
    いやー、先輩それは陸くんに嫌われますよ。陸くんからガツン、と言った方がよいのか、でも言わなくても好きな人の浮気は嫌だとか思うのでは…
    その辺りの先輩の無頓着さと奔放さ、執着の理由や、2人が果してどう収まるのか、と気になって続きが読みたくなります。
    人物の表情、コマ割りやアングルなど、描き方・見せ方が上手いです。陸くんの気持ちの奥底が分かるから同情してしまう。
  • 秘密ロマンチカ

    さいとうちほ/小玉ユキ/谷和野/中川馨/深雲あかり/白壁たくみ/大上貴子

    よかったー
    2022年1月21日
    月刊flowersの別冊ふろく掲載の、秘密や恋がテーマなアンソロジーです。短めな番外編もあれば、ページ数多めな読み切り作品もあっておもしろかったです。初めて読む作者さんの作品も新鮮でよく、さいとうちほさんと谷和野さんの作品が私は特に好きでした~
  • アニメ化記念無料版! よりぬき「おこしやす、ちとせちゃん」

    夏目靫子

    ペンギンかわいい
    ネタバレ
    2022年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 選り抜きなため、初めて読むとよく知らない人物やもう一羽のペンギン!さんもいきなり出てくる感じがします。が、それでもすぐ理解して読めます(なぜペンギンが京都に…は謎のままでしたが)。ちとせちゃん、ジェスチャーで伝えている姿がかわいらしいです。
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  • アドレスどちら

    谷和野

    不思議な学校
    ネタバレ
    2022年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 寄宿学校とも少しちがう「学校」が舞台のお話。
    突然「外」から「学校」へ連れてこられたサイラス。「家」でお父さんとお母さんの三人で生活していたが、一度も外に出たことがなかったため、好奇心で外に出てみたら他の大人達に「学校」へ連れてこられたのだ。サイラスの面倒を看ることになったお姉さん的な立場のエニコ。彼女たちによると、子どもは「学校」で暮らすというのが当たり前ということらしい。血のつながりのない大人で先生でもある「お父さん」「お母さん」と子供たちの生活。お互いのことを話すうち、エニコもサイラスも自分にとって当たり前と思っていたこととは違うことを知るばかり。
    血のつながりのないお父さんやお母さんでない大人たちと暮らすようになったわけは?この世界の仕組みは?なぜだろう?と知りたくなるようなミステリアスな部分も醸しつつ、谷和野さんらしい温かみのある絵や登場人物、ストーリーで、安心して読めそうです。
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  • うるわしの宵の月

    やまもり三香

    カッコイイ以上に、かわいい~
    ネタバレ
    2022年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ カッコイイ、そして市村先輩と関わっていくうちに、かわいい宵ちゃんがたくさん見られて楽しいです。「うるわし」のタイトルにふさわしく、宵ちゃん、市村先輩、大路くんといった容姿端麗な登場人物たちの色んな表情、キュンとする場面も見られて購読して損無しです。
  • [ハレム]この愛は、異端。 -ベリアル文書-

    森山絵凪

    本編4巻待っている
    2022年1月18日
    スピンオフで淑乃が高校の修学旅行のとき、しかもベリアル(バアル)目線でのストーリー。まだお互いに素直じゃない、家族以上のはっきりとした名前のない関係ですが、陰ながら淑乃を必死で守ってきたの分かる(もう愛じゃないか!)作品です。
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  • たったひとつのことしか知らない

    本田

    おっ、おーー
    ネタバレ
    2022年1月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学校のとき少しの間一緒に過ごした以来、電話でのやりとりのみの2人。最後の方は、最初の数ページからは予想できなかったことになっていた!しっかり完結していて読み応えもありました。
    友達の形も少し変わっていてもいいんだって思えました。
  • 離縁は致しかねます!

    山口恵

    くーっ、がんばれー
    ネタバレ
    2022年1月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は借金のために、怪しい噂のある寛志さんのもとへ嫁ぐことになった千春さん。最初の印象と違い、優しく大切にしてくれて、次第に惹かれあうところがよいです。3巻ではお互い好いているのに、すれ違ってしまうところに悶々とし、応援してしまいます。作者さんお上手です。
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