このレビューはネタバレを含みます▼
187ページ。
えっ、これで終わり……？と戸惑いを隠し切れないです。
さわやかアオハルに慣れていないというのもあるかもしれませんが、なんとなく二人の関係が進んで終了という感じで、いろんな要素が物語に絡んでないというか……。
あそこまで人を避けていた冬城の心理とか、秋庭の目の色もバレることなく波乱もなく。冬城の姉が芸能人とか、モデルのエピソードも、結局モデルせずに終わっちゃったの？えっでも都内までの交通費や泊まりのお金、モデルのバイトするから冬城のお母さんが出してるんじゃないの？子供時代のエピソードもぼやっとしてる感じ。もう少し詳しく来るだろうと予測したエピソードがことごとくスルーされていっちゃって……。
個人的には、冬城が、序盤で秋庭に「氷の王子」って面と向かって言われていて動じていないのに(つまり自分がそういう扱いをされていると知っている反応)、終盤で「おうじって何…？」って考えてるというのがどうにも辻褄がブレていてつらい。細かくてごめん。
初読み作家さんだったので、方向性の傾向を見誤ったのもいけなかったんだと思います。試し読みの氷王子っぷりから、もっとコミカルに来ると思ったんですよね。
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