さよならのモーメント
」のレビュー

さよならのモーメント

仁嶋中道

三角関係がこんな綺麗な形でおわるとは

ネタバレ
2023年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。
『キミドリ』が良かったのでこちらも購読しました。
時計屋の春哉と、春哉と両想いだった幼馴染みの亮輔(幽霊)、亮輔が乗り移れる自 殺未遂をした男子高校生の司の三角関係を描いたストーリーです。
怪我をしている司を保護する形で家に置くことになった春哉、亮輔との3人の生活の中で、亮輔を好きだった気持ちを引きずったまま、司にも惹かれていくのが切なかったです。
最終話は、そんな春哉を見て、亮輔は春哉が幸せでいられるように自分を悪役にして成仏していくのがもう…涙が止まらなかったです。
三角関係なのに、3人とも好きな相手のことを想って自分がでしゃばることなく相手の幸せだけを願っていて感動しました。
最終的に好きな人のために自分が消える選択をした亮輔を尊敬します。
最後のお花、百日草ということで花言葉調べました!
「絆」「遠い友を思う」「いつまでも変わらぬ心」…春哉と亮輔にピッタリ!!
何度でも読みたくなる作品でした。
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