このレビューはネタバレを含みます▼
「きみ色に汚されたい」がとても良かったので、2作目の購入です。作者様の絵は線が繊細で綺麗で大好きです。試し読みして面白そうだなぁーと思ってたし、実際読んで展開などもハピエンで良かったのですが、読み進めるうちにテンポが早すぎるなぁ…という感じが否めなかったです。設定は結構よくある義兄弟モノ。親の離婚を機に、昔から恋心を寄せていた兄へ恋人になりたいと打ち明ける弟、幼少期の寂しさを埋めてくれた「弟」を失いたくない兄。だんだんと距離を縮めていく…という流れ。設定が多く、それを説明するようなモノローグとか心の声での語りが多くて場面の切り替わりがやたら早かったり、ほぼ登場人物2人しか出てこなかったり、語り手の切り替わりがあまりスムーズな感じがしなかったです。そういったところがちょこちょこ気になってしまい、あまり物語に入り込めませんでした。もう少し設定をシンプルにするか、ページ数・冊数が多かったら、丁寧に描写出来たのかなぁ…と残念に思います。特に兄の身体が固まってしまうって設定いるかな…?DV男のくだりから必要だったのかもですが、逆に「つづき」の満足感が減ってしまった気がします。完結と書いてないから続編あるのかな?続くならここまでの流れもコンパクトにまとめ過ぎなくて良かったんじゃないかな?と思ってしまいました。兄弟ともにイケメンです。