檻の中、私は淫らに壊される。【単行本版特典ペーパー付き】
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檻の中、私は淫らに壊される。【単行本版特典ペーパー付き】

はながたみあや

えろくて切ない

ネタバレ
2023年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレしてしまいますので、お気をつけください。金持ち兄弟の性処理の道具として、孤児院から連れてこられた詩織。医者の長男と高校生でボクサーの次男、出会ってすぐ息をするようにセクハラ。長男にハジメテを奪われます。一緒に施設で育った久遠お兄ちゃんはお屋敷で執事として働いていて、女性と関係を持たされ道具として扱われている様子。長男、次男ともに詩織と接していくうちに愛が芽生え、本当に好きになっていきました。久遠お兄ちゃんと詩織の愛の逃避行やなどもありつつ、なんとか危機も乗り越え、久遠お兄ちゃんと詩織が結ばれ、2人きりで暮らすことになります。たくさん花が咲く、海が見える一軒家、一年後にカフェを開くという未来を話す2人、最後のコマで詩織に指輪を渡す久遠お兄ちゃん無邪気な笑顔を見せたのが、とても感慨深かったです。人形のような、冷たいお兄ちゃんの心を溶かして、人間に戻れたんだなと、詩織ちゃんに再会できて、いろんなことを乗り越えて、お兄ちゃんが施設にいた頃の優しいお兄ちゃんに戻って、とても嬉しかったです。描き下ろしエピローグでは、カフェを開いた一年後、長男と次男がカフェを訪れるシーンが描かれています。一年も経ったし、自分達のことは覚えていないかも、と話す2人。なかなか中へ入ろうとしない様子ですが、描かれているのは店の前で話す2人のシーンのみでした。このあと、ちゃんとお店の中に入れたのかなとか、きっと久遠お兄ちゃんも詩織も2人のことを覚えてるし、歓迎してくれるんじゃなないかなとか思いました。お店入ってからのお話も見なかったです。詩織のことを愛していたけれど、身を引いた2人。最初は性処理の道具として見ていなかった2人が、詩織のことを愛し、詩織のためを思って、身を引いたのが切なかったです。2人には絶対に幸せになってほしいです。長々と書きましたが、えろえろシーンたくさんありますし、とてもよかったです。
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