銀河にひとり 野ばらのきみ
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銀河にひとり 野ばらのきみ

三池ろむこ

広い銀河で巡り会ったただ一つの存在

ネタバレ
2023年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 地方出身の佐藤純平は東京に進学して5年目、就職した今はシェアハウスで、カフェ経営の小田島美祢、役者志望の椎野佑、オーナーの甥でハウスの管理をする19歳の七生晶の4人とうさぎの大福と暮らしています。純平は晶に初めて会った瞬間に一目惚れしたのでした。田舎の夜空の星ぐらい沢山いる人の中からたった一人の大事な人に出逢うんだよと教えてくれた祖父の言葉通りだと、純平はすぐにお付き合いをお願いし、晶はその場でOKします。やがて、付き合うということがよくわかっていない晶に純平は「一緒に色んなことをすること、手を繋いだりたくさん話したりキスしたり」と教えて、そっとキスします。が、その直後、晶の腕がゴロンと取れてしまいます。晶は自分で腕をくっつけると明日シェアハウスのオーナーの壱慶にみてもらうと言います。晶は壱慶の作ったアンドロイドなのでした。愛や恋といった思考パターンを組み込まれていない晶と田舎で育った純朴な純平が一緒に過ごし、オーバーヒートやリセットの危機を乗り越えながら自分達らしい関係を作ってゆきます。合間には美祢と佑の恋や壱慶が晶を作った訳にも触れられます。エロ無しのほのぼの癒し系ファンタジーです。
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