思ったほど辛くない

八尋と、隣に住む養子の累。
八尋はかわいい累を、大切に大切に守っている。
優等生でなんの問題もなくみえる累。
けれど義母の妊娠を機に、虐 待を受けて養子になった経緯のある累の心の歪みが浮き彫りになっていく。
八尋にだけ心を開いていたかと思っていたけれど、累の心には常に不安があり、八尋の優しささえ裏返しで受け止めてしまっていた。
終盤に八尋が不安に思う場面で、読み手もここでさらに事態が悪い方向にいくんだろうな…嫌だな…と思った次のページで、その思いが見事に裏切られて一気に明るい方向へ向かいます。
不幸系を期待した人には残念かもしれませんが、拗れに拗れる話は苦手なので、ちょうどいいタイミングでラブラブになってくれたのでとてもよかったです。
これなら何回も繰り返し読めます。