シンという男、序章

ネタバレ

2023年7月28日

このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと気になってはいたものの積んでたシリーズもの。…もっと早く読めば良かったー！シリーズ一作目の本編、主人公はシンなのですが物語はシンが訪れた地図にないオライエ王国の王ムスティアとノネの切ないお話です。最後はハピエンですが、そこに行き着くまでどちらも個人1人ではどうしようもない願いが綴られているのです。読んでて胸ギュッとなる…。小さな体で国を守っていくために生きようとするムスティアと、ただ唯一の生きる意味であるムスティアを想いながら死を待つノア。そんな2人のために一肌も二肌も脱いじゃうシンな訳ですが…根っから明るくて好奇心旺盛なシンが本当もう、シリアスクラッシャーで美しいファンタジーにのめり込み過ぎるのを抑えてくれました笑。他の国から閉ざされたオライエだから死を待つしかなかった現状を、外から来たシンが引っ掻き回して打破してくれる。そんなわけでシンにとってもこの国は大切な宝物となるので、シリーズ中は何回かノネとムスティアが関わってきます。それにしてもあんなに可愛かったムスティアがあそこまで立派に成長するとは…ノネの可愛らしさも倍増で、それを弄るシンはやっぱりシンだなと見てて安心するのでした笑。

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しろありさん

(男性/40代) 総レビュー数：53件

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