猫耳メイドと少年王子
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猫耳メイドと少年王子

さゆこ

ケモ耳が可愛い

ネタバレ
2023年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直なところ、このロリショタな王子は全く好みではなくて、フランやアズさん、王宮の人々のほのぼの可愛さ目当てで読みました。フランとトパーズさんとの攻防が一番好きなシーンで、もっとドタバタと離宮勤めのメイド枠を死守!とか、やって欲しかったなあと思います。1巻で王子が冷遇されている謎、暗殺の標的となる陰謀の謎、国王の病の謎、フランの雇い主の謎、国外の獣人差別や犯罪、戦争、謎謎謎と先が気になるワードが多く出現していましたが、完結迄、読んだ感想としては、……結局のところ、「その程度で軽く済む話だったのか」と、拍子抜けする流れでした。政治だ戦争だ陰謀だとドロドロ展開になる事もなく、ほんわか平和な流れで安心して読み進められたとも云えますが、逆に簡単過ぎて物足りなさも感じます。シストの存在は匂わせ過ぎでしょう。完全に肩透かし状態でした。個人的に、このキャラの登場は要らないなあ……。王子がフランに惹かれた過程も、ちょっと説得力がない。意図的にフランを誘惑するくらいの腹黒さか利発さがあるのかと期待したら、特に何もなかった……。単に顔が綺麗なだけの何の力もない不幸少年だった。将来的に王としての資質が備わるのか心配になります。フランが頑張ってくれるでしょうけれど、王子は万倍も努力して欲しい。しかし、獣人達の絵が本当に可愛くて眼福でした。
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