月と太陽
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月と太陽

阿部あかね

将大と椿

2023年7月30日
阿部あかね先生の関西弁はとても読みやすくて好きです。関西弁といっても大阪京都兵庫では全然違うし、また地域によって、年代でも違いがでてきます。
漫画の関西弁は読んでいて違和感があるものが多いのですが、京都市民としましては、阿部先生の関西弁の言い回しはとても読みやすくて違和感なくしっくりきます。
関西弁の心地よさとしっかりと人格のあるキャラ、絵のキレイさとテンポのよいおもしろさが、この作品にも存分に盛り込まれていました。
アホうんこな将大が椿に絆されていくなかで、将大本来の素直さ優しさ純粋さが際立ってきて、お祖父さんや将大の友達の舎弟に中村さんたちが、椿と同じくらいに将大を心配して大事にしているのが伝わってきました。
意外とエチになるまでが長くてエチ少なめなんですが、作品全体に椿の大人の魅力で色気あるエロいイメージです。
お祖父さんが偉大なだけにどこか自分に自信がなく、アホでいることが自分を守る手段にしてしまい、逃げてばっかりの口の悪い将大が、石っころな頭で考えて少しずつ愛され上手な大人に成長していってました。
椿も美しいけど、めっちゃオスになる大人の男の魅力ムンムンです。
女装とかオネエ言葉とかの作品は好みではないのですが、阿部先生の作品は違和感なくすんなりと話に入り込めて、女装もオネエ言葉も気になりませんでした。
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