アイ、セイ【単行本版】
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アイ、セイ【単行本版】

朝田ねむい

ラブ少なめ、虐めとか無理な人回れ右

ネタバレ
2023年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずーっと購入するか迷ってた作品。あまりにも酷すぎて受け付けない短編が入ってると書かれてる方も多かったので、全部のレビューを読んで自分が受け止めれるかを悩みに悩みまくって…怖いもの見たさで購入!(クーポンなかったらもっと悩んでたと思う)表題作のアイセイの関係性も気になっていたので描き下ろしでその後も読めるし、なにより皆様が無理と言ってた「クラスメイト」がどこまでのものなのか…と。読んでみて、ここまで救いのない人を数ページで詰め込める作者様が凄い。胸が悪くなる、けど…犯罪を犯している事すら分からないほど狂おしく愛してしまってるのか…と、漫画だから読める部分もありました。イジメを誰も止めないし何なら首謀者以外引いてってるし、委員長を全部支配したい欲がこういう形でしかとれない同級生。それともこういう事でしか興奮出来ない持ち主なのか…でも、それじゃ委員長に固執する必要は?やっぱり好きだったのかな…と短いからこそ色々考えてしまった。この話が入ってるから購入しようか迷った…と言っても過言ではないので、余計最後どうなったのか気になりました。無理な方は本当に無理でしょうね。その他の短編は凄く好きです。「ディーン」は1人で悩んで1人で自分を乗り越える愛あるお話。加害欲と性欲が直結しているから自分は死ぬまで愛する人とは一緒に居れない…なんて、読んでても切なかった。でもこちらはハピエンです!「ハレの日」は親子のお話だけど、父の出来なかったことを息子が立派にやってのけた、まさにハレの日って感じのスッキリ読後感でした。表題作だけど最後に入ってる「アイセイ」。試し読みで全部だったのか〜!とは思いつつ、結構好きなお話なので作者様の後書読んで「え!そうなの?!」とビックリしました笑。確かに価値観が全く違う2人だしそのうちそうなるだろうな〜とは予想できるけど、ハピエンで終わった妄想で幕を閉じたいと思いましたw。でも可哀想な男にしか萌えない作者様の、世の中にはこんな人たちがいるんだよ〜っていうの沢山見れて満足です。
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