このレビューはネタバレを含みます▼
すごくすごくがんばってきた御門の海でのセーフワードと、今までの苦しさが溢れ出したかのような涙に心打たれました。これも、御門がこれまで接してきた集まってくるような人たちとは違う須藤の言葉だからこそ、届いて、DomでもSubでも伊達でもない自分を認められた、作者さんらしい救済ストーリー。海の絵も現実の海もとても美しかった。中盤、安全性の不確かな注射で御門の体調が悪くなっている描写は、死を連想するほど辛く見えました。…そこまでさせた母や家族との向き合いのシーンはかけ足なのかあっさりで残念。