シャングリラの鳥
」のレビュー

シャングリラの鳥

座裏屋蘭丸

The 座裏屋ワールド!

2023年7月31日
どうして!どうしてこう、座裏屋先生はど真ん中の作品を連発してくるんですかっ?!──と、つい荒ぶるほど(笑)期待を裏切らないマンガ家さんです!!
正直、座裏屋先生じゃなければ『男娼たちの楽園』という設定には食指が動かなかったと思います。ですが、この世界観が耽美な絵とが合わさったらそれはもう…!素晴らしいです……!泣
『男娼』と聞くと「かわいそう」とすぐ連想してしまいますが、このシャングリラでは基本的に「やりたくてやっている」人ばかりで、あまり悲壮感がないのがよかったです。
それから、『男娼に技を仕込む』という展開はよくありますが、『試情夫』という男娼のための役があって、その試情夫を男娼が仕込むという展開は初!
男娼のフィーも試情夫見習いのアポロもミステリアスで、かつ美しく、すべてのページ、コマが絵画のように見ているだけで満たされます。
単行本の表紙も美しいので、手に入れると所有欲が満たされますヨ(笑)
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!