光と寅、寅とヒカルBの愛の話。





2023年8月1日
SFとかファンタジーというよりは、童話のような、絵本のような物語でした。リアリティーには欠けるけど、大人が読んで思わず涙してしまうような……似ているわけではないけど、私は『星の王子さま』や『100万回生きたねこ』を何となく思い浮かべました。
なので、SF的な設定がいろいろ出てくるけど、理論的・科学的なことは考えずにさらっと読み流すのが吉です。
主役の寅とヒカルBの関係も、BL抜きに読めるような愛の話です。
むしろBLとして良かったのは光と寅の話。第1話と第2話の回想シーン合わせて20ページにも満たないぐらいだけど、光と寅がお互いにどんな子で、お互いにどうして惹かれあったのか、絵だけでものすごく伝わってきて……短編をひとつ読んだくらい、ギュッと心を掴まれました。
いろいろ足りないところのある寅を、いつもわかってくれて、愛してくれた光。その経験があるからこそ寅は、いろいろ足りない「3割減」のヒカルBを愛せたのかもしれない。
未熟で弱かった寅が、強く真っ直ぐに変わっていって。初めはただ「役に立つ」ためだけにプログラムされていたヒカルBの中に、感情や願いが芽生えていって。
長い長い時間をかけて、やっとつかみ取った愛。
人間とアンドロイドのその関係は幸せなのか?と言ったら、幸せなんだと私は思います。
なので、SF的な設定がいろいろ出てくるけど、理論的・科学的なことは考えずにさらっと読み流すのが吉です。
主役の寅とヒカルBの関係も、BL抜きに読めるような愛の話です。
むしろBLとして良かったのは光と寅の話。第1話と第2話の回想シーン合わせて20ページにも満たないぐらいだけど、光と寅がお互いにどんな子で、お互いにどうして惹かれあったのか、絵だけでものすごく伝わってきて……短編をひとつ読んだくらい、ギュッと心を掴まれました。
いろいろ足りないところのある寅を、いつもわかってくれて、愛してくれた光。その経験があるからこそ寅は、いろいろ足りない「3割減」のヒカルBを愛せたのかもしれない。
未熟で弱かった寅が、強く真っ直ぐに変わっていって。初めはただ「役に立つ」ためだけにプログラムされていたヒカルBの中に、感情や願いが芽生えていって。
長い長い時間をかけて、やっとつかみ取った愛。
人間とアンドロイドのその関係は幸せなのか?と言ったら、幸せなんだと私は思います。

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