このレビューはネタバレを含みます▼
共依存、狂依存、執着、軟禁、気を失うまでエチ…。言葉にするとハードですが、全くそんな感覚は無く、さらっと読める闇系?です。二人に、第三者の関わりもありません。
祖母の残した駄菓子屋を営むアラサーみなとの恋人は、人気若手俳優の樹。二人とも孤独で、まだお互い子供の頃から依存関係、そして今は恋人。会えない時間が増えると、樹の執着が暴走して、みなとが気を失うまで抱く、というのが続いてます。二人の好きに揺らぎは無いんですが、どちらも孤独だったので、大切な相手を失う不安が拭えず、すったもんだします。闇をはらみつつ、雨降って地固まる、で、最終的に樹は目的を成功させる。でも、これはどちらも思惑通り…ですね、たぶん。愛情の執着が、目に見える形になって、安堵する。本編ラストのみなとの顔、どう理解するかな…。描き下ろしが、陽な甘々なので、より全体的に闇が薄まって感じます。