このレビューはネタバレを含みます▼
日野晶先生の描く人物像がやっぱり好き!明るいのに影があってその影と生きている感じがとても良いのです。表題作、真面目で人恋しいタダヨシの前に現れたのは人ではなくいん魔と悪魔!契約とか死とかが絡んでてもタダヨシにはやっと手に入れた幸せなんだよね。単純ないん魔君と粘着質の悪魔君のバランスも良い。『山荘の繭』こういうモラルがごそっと抜け落ちてるような話も何故か納得して読ませてくれます。先輩が手に入らない閉塞感の中にあるユキにスルッと入り込んでユキを取り込んだ息子がwinnerです。