【バラ売り】こまどりは、夜の帳
」のレビュー

【バラ売り】こまどりは、夜の帳

露久ふみ

続編切に希望(まだ未完ですがすでに)

ネタバレ
2023年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ なぜ未完なのに続編希望するのか。
・紀人が大変魅力的な人物で、他の事件を解決するところを見てみたいから
・父親が警視総監で紀人と5年口を聞いてなかったのはなぜなのか興味深いエピソードがありそうで知りたいから
・慶臣くんとの関係が長続きしていることを覗きたいから
以上が主な理由ですが、細部に至るまで素晴らしい画力が見どころで、洗練されており、特に夜桜を背景にした紀人と慶臣のキスシーンは本当に美しくコマ割りが絶妙。
名前も考えられている。紀人=祝詞、慎仁=神事、三輪=仏語でこの世界の地下にあり世界を支えている3つの輪のことでしょうか、慶臣=日本書記の阿閉臣事代と、紀人の祝詞に似る、福慶おらむ、からでしょうか。
ストーリーもとてもよく作り込まれています。ミステリー好きにはたまらないです。
紀人は飄々とした中に、鋭い洞察力なのか霊感なのかを持ち、常に冷静。そしてユーモアがありとてもハンサム。慶臣に掛ける言葉や態度が慶臣を癒すように読者の私のどこかの傷口すら癒されるようです。
初めは自制するも、慶臣に関して感情を露わにするところも素敵。
それからこれは必見ですが、2人が結ばれるシーンでは紀人が一言も発しないのもいいです。画が放つ美しさを損なわずに、慶臣の言葉だけにすることでエロティックなものにしています。
これからどのように事件を解決していくのか本当に楽しみです。他の登場人物もいいし、このお話だけで終わるのは勿体無いと思います。ぜひ続編希望します。
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