シンシアさん

ヤクザとれんげ

えるべろす

素敵なヤクザもの

ネタバレ

2025年6月3日

このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザもの読みたい方にオススメです。3巻まで読みました。
少女マンガのような甘いストーリーではなく、もしかしたらこういうふうに育ってきた子もいるかもしれないと思わせるリアリティがあります。我が子を売る鬼のような親、ヤクザの恐ろしさ、性風俗との密接な関わりがまるで映画のようです。
作者の方がここまで描けるのは綿密な取材力だけでなく、もしかしたら近しいご経験があるのかもと感じてしまうほどストーリーが素晴らしいです。
れんげ、という名前は南妙法蓮華経からくるものではないかなと思います。(刺青にもこの言葉や観音像をはじめ仏画がよく使われるようですね)この言葉は泥沼のような世界において染まらず清浄な心で人に説き導く仏の在り方を例えているのだそうです。泥に咲く白い華という所からつけられたのだとしたら哀しいけれど合っているなと思います。蓮華の花言葉は私を救ってください、だそうです。
京介の腕の部分に蓮の花とおぼしき刺青が入っていますが、この先エピソードで出てくるといいなと思います。
救いは京介の存在ですが、どうか今後も少しずつ明るい展開になりますように。

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【バラ売り】こまどりは、夜の帳

露久ふみ

続編切に希望(まだ未完ですがすでに)

ネタバレ

2023年8月4日

このレビューはネタバレを含みます▼ なぜ未完なのに続編希望するのか。
・紀人が大変魅力的な人物で、他の事件を解決するところを見てみたいから
・父親が警視総監で紀人と5年口を聞いてなかったのはなぜなのか興味深いエピソードがありそうで知りたいから
・慶臣くんとの関係が長続きしていることを覗きたいから
以上が主な理由ですが、細部に至るまで素晴らしい画力が見どころで、洗練されており、特に夜桜を背景にした紀人と慶臣のキスシーンは本当に美しくコマ割りが絶妙。
名前も考えられている。紀人＝祝詞、慎仁＝神事、三輪＝仏語でこの世界の地下にあり世界を支えている３つの輪のことでしょうか、慶臣＝日本書記の阿閉臣事代と、紀人の祝詞に似る、福慶おらむ、からでしょうか。
ストーリーもとてもよく作り込まれています。ミステリー好きにはたまらないです。
紀人は飄々とした中に、鋭い洞察力なのか霊感なのかを持ち、常に冷静。そしてユーモアがありとてもハンサム。慶臣に掛ける言葉や態度が慶臣を癒すように読者の私のどこかの傷口すら癒されるようです。
初めは自制するも、慶臣に関して感情を露わにするところも素敵。
それからこれは必見ですが、2人が結ばれるシーンでは紀人が一言も発しないのもいいです。画が放つ美しさを損なわずに、慶臣の言葉だけにすることでエロティックなものにしています。
これからどのように事件を解決していくのか本当に楽しみです。他の登場人物もいいし、このお話だけで終わるのは勿体無いと思います。ぜひ続編希望します。

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薔薇とへドロ【特典付き】

天河藍

傑作

ネタバレ

2020年12月20日

このレビューはネタバレを含みます▼ サイコパスを描いた傑作。
絵柄が話の雰囲気にとてもマッチしており、逆を言えば爽やかな話は合わないと思う。すみません。
みこは親からの幼少期の体験にトラウマを抱えながら、自分に心酔する大我を強く求めている。
大我に対する言動が全てその裏返しなので、読者はみこの中にピュアなものを見てしまう。(大我を他人とやらせる時も、ゴムを使うように言い、自分だけは生だったり)
しかし彼は本音を語らない。語らず、周りを支配していく。世間の目をくらますためか、付き合う女性は切らさない。
タイトルも素晴らしい。彼にとっての大我＝薔薇とすると、ヘドロはプランクトンの死骸が泥に混じったものなので、大我を手に入れるために行った数々の犯罪まがいのこと＝ヘドロ、という表現にしたのかな、などと解釈している。
それから、大我に好きだと言う場面、あれは少し戸惑ってしまった。言わない方が大我をコントロール出来るのではないかと悪魔のごとく思ったので。目の前で大我がいなくなるかもしれない恐怖を知り、素直になったのだろうか？
いずれにせよ、それほど長いストーリーでないにも関わらず、小さなセリフにも意味があり、歪んだ愛の形を見事に描いた作品である。

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甘く痺れて抜けない、義兄の棘～駿ちゃん、大好きです…～

八重代七瑚

面白い

ネタバレ

2020年11月7日

このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーの構成がとても良いです。兄と妹が付き合い出すきっかけが10話時点でまだ謎に包まれています。
そして、兄がありがちなヒーローでなく、人気者だが人に対してドライで、ヤリ●ン、実の父とも交流しない、妹についても初めはそれほど魅力を感じていない描写がある所も興味深い。
そんな兄が、何をきっかけにして、恋に目覚めたのか？そこが最大の見せ場になるのかな。
元カノと兄の母親の嫉妬と執着ぶりがすさまじいです。妹の父親が、再婚したのに、亡くなった妻と娘との家族写真をいつまでも大事にする所があり、そこが発端？
妹以外、皆誰かに強い想いを抱いているので、兄がどこまで活躍出来るか。というか、兄はどうしようもないヤツでもいい。
今後の展開がとても楽しみです。

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酒と恋には酔って然るべき【電子単行本】

はるこ/美波はるこ

今泉くん

ネタバレ

2020年2月17日

このレビューはネタバレを含みます▼ なんて分かりやすい男のコであろうか。
松子を気に入り期待して自宅に行ったらワンカップで出迎えられ相手は大酒飲み、自分を男としてみていないと思いムッとするも、松子と話すのが楽しくて仕方ない 何かと理由をつけて会いに行くが、やはり松子はどこか普通でなくおかしい。アブナイ女。しかし彼女が出来るとますます松子の魅力に気付いて…。
イケメンで趣味もピッタリ優しい伊達みたいな人は大多数の人が推すところだが、大切なのは条件ではなくて、ハートの部分。
今泉くん頑張って。

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囀る鳥は羽ばたかない

ヨネダコウ

傑作

ネタバレ

2020年2月9日

このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと気になっていたのですが避けていた漫画でした。タイトルの付け方が普通じゃない、カバー絵がシャープでダーク、レビュー数と評価が半端ない。きっと中毒性のあるものに違いない、と。読み放題になっていたため二巻読んでしまったが最後、すぐ6巻まで購入しました。やっぱりね。
幼少時暴力を受けた主人公はそのトラウマを救済する相手が現れますが、簡単に受け入れられない。なぜならその経験を肯定して生きてきたから。でもその相手は半身。今までのことを浄化し手放すことの出来る相手。
初恋も経験しますが、彼は心から愛し合える相手。
結末…矢代が深刻な病気で亡くなるとかだったらどうしよう。あの運転の出来なさが何かに繋がりそうで怖い。
百目鬼が本当に大好きなので、報われてほしいなと思います。

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お嬢と番犬くん

はつはる

面白すぎる

2019年11月9日

敬弥くんのバックボーンが気になります
16歳くらいで一咲ちゃんの世話係になって極道の世界にすでにいた彼 どんな人生を送ってきたのでしょうか
話も面白いですが絵も素晴らしい！絨毯や服のレースなど細部に渡りハイレベルです
敬弥くんの一咲ちゃんへの思いは、まだお兄ちゃんが妹を溺愛している域かなと感じますが、学校で色々な事を共有していくうち少しずつ恋に変化していくのかな？若頭と結婚するのは何ら問題ない気がしますので、二人を温かく見守りたいと思います

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「蝶よ花よ」とそのくちびるで～わたしの家臣が愛をうそぶく～

美波はるこ/はるこ

これは

ネタバレ

2019年4月7日

このレビューはネタバレを含みます▼ 悲恋です。
途中から登場した、千代が唯一信頼できる(最初に襲われた２人組と無関係なら。現時点で未回収)葦切とのラブを願ってしまいたくなるほど、政永の信濃家に対する憎悪は深く態度は徹底しています。それ故に千代と結ばれても(騙しているはずの)自分を裏切る事を恐れ冷たい言葉を発したりするのです。
しかも政永は母を一成にとられたのと同様に千代を葦切にとられるのではないかという恐怖も抱いているように見受けられます。
とはいえ読者に政永エンドで納得してもらうには、政永の千代に対する溺愛ぶりやトラウマなどをもっと出していかないとダメでしょう。今のところ単にマザコンの域を出ていないように感じます。葦切の魅力が半端なく主役の政永を凌駕しそうな勢いだからです。
しかしながら凄く面白いので星５つ。

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サハラの黒鷲

五月女えむ

面白い！

2019年4月6日

ストーリー性があり、登場人物に強く引き込まれます。また、黒鷲とアルキルのカップルが何より良い。運命の相手とはまさにこの2人の事をいうのだと思います。
あとがきに、本編に入れられなかったエピソードがあることから、もっと続けられたように感じるこの物語、続編を強く希望します。

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僕たちは運命に嫌われている

KINACO

切ない

ネタバレ

2019年4月2日

このレビューはネタバレを含みます▼ 切なさいっぱいのオメガバース。
オメガになってしまうと本当に生き地獄みたいになる所が読んでて辛かったですが、主人公が強く無邪気な良い子なのとアルファの九條くんがどうやら好きっぽくて？男らしくて守ってくれる点に救われます。
2-2巻の屋上での九條くんの、おまえはおまえに変わらないというシーンにとても感動しました。
先がすごく楽しみです。

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パンデモニウムより愛をこめて【電子コミック限定特典付き】

恋煩シビト

切なく深い物語

ネタバレ

2019年3月31日

このレビューはネタバレを含みます▼ 耽美的作品で、天使の役割を通して愛と欲望について考えさせられるお話です。なんといっても主役のマルコに魅了されました。
この漫画の主人公は純真無垢な天使ルイなのですが、主役はマルコです。とても優秀な天使だったのですが繊細な感性を持ちある日行方をくらましてしまう。ルイと再会した時、マルコは悪魔になっていたー…。
ルイの外見が深く愛し合うごとに黒く変容していくのをマルコが涙するシーンがあるのですが、小さなコマなのに本当に美しいと思いました。
マルコに対しルイの心理描写が少ないという声もありますが、あまり物事を深く考えず感覚的に捉える天然なルイですからありかなとも思います。個人的には、天使としての特殊能力、楽園のルール、悪魔になった場合の細かなエピソードがあるとさらに楽しめたかなと思いますが。
今後も人間界での2人をまた見たいので続編希望します。

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兄弟失格それ上等

中川カネ子

超面白い！

2019年3月18日

久々に声上げて笑いました。すごくテンポが良くて面白いです。主人公の軽さと愛らしさが本当に魅力的で、弟くんも色っぽくていいですね。買ってよかったです。

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寡黙な親友がただのムッツリでした【単話】

GO毛力

面白い！

2019年3月17日

ものすごく絵が好みです。ファンタジー要素が新鮮で話も面白いし、渋谷くん綺麗で可愛いし、槙くん色っぽくてイケメンで超カッコいいし。
槙くんの渋谷くんラブな感じもすごくいいです。両想いになるのもすぐそこな気がするので温かく見守っていきたいです。

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ビッチなスズキくん

三原可楠/重い実

レビューが

ネタバレ

2019年3月7日

このレビューはネタバレを含みます▼ 皆さんのレビューがなんだかとても素敵で温かくて、読んでみようと思いました。
私は号泣してしまいました。
絆創膏を貼る理由がとても悲しくて。そしてその理由にいつの間にか気付いて、解放への言葉をかけた須崎くんにも。
ラスト、本当に良いです。素晴らしい作品をありがとうございました。

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とりかえ・ばや

さいとうちほ

帝に始まり帝に終わって

ネタバレ

2019年2月6日

このレビューはネタバレを含みます▼ この作品は紙の本でも全巻持っていますが、なんといっても主上(名前は一度も出てきません)が魅力的で、彼のために購入を決めました。
本当に見目麗しい男性で、帝としての重責に耐えうる強い精神力を持ち、他者への思いやりに溢れ、賢く穏やかで紳士的、まさに完璧です。
それを如実に表しているのが最終巻です。初夜のベッドシーンは出てきません。そこで色々と想像を膨らませる事が出来ます。
主上は沙羅に夢を見てうなされていたねと抱きしめるのですが、その前に苦悩の表情を見せる場面があります。おそらく抱いている間沙羅は何者かと合意でない形で契りを交わしたのではと察するような所があり、沙羅が寝ている時にうなされていたということで、確信に変わったのではと思います。さすが優しい主上だと思いました。
それらをあえて追求もせずただ全てを受け入れ沙羅を愛する主上。本当に感動しました。
また、梅壺に子が出来ないのは「自分のせい」沙羅(涼子)懐妊の折には「そなたのおかげぞ」など主上の素晴らしい人間性はこの作品の核になっているといっても過言ではないでしょう。欲を言えば主上の幼少期や皇ゆえの孤独についてももっと描いて頂きたかったです。
ともあれ大団円の結末で良かったです。

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BANANA FISH

吉田秋生

これほど

ネタバレ

2019年2月5日

このレビューはネタバレを含みます▼ これほど涙した漫画はありません。最終巻は嗚咽し涙腺は崩壊。
また、読んで感じたのは、この作者頭いいなーということ。アッシュは天才という設定やバナナフィッシュと名付けられた理由などが、現実的かつ非常に説得力のある形で描かれています。おそらくこの作者は数々の本や映画から得た知識を漫画のセリフやエピソードに自然な形で落とし込む力に長けており、作者のIQが非常に高いことを示していると思う。
作者の作品全てを読んでいるわけではないが、読んだ中で共通するのはヒトの心の傷について。そこからゆっくりと癒される再生のメッセージ性を強く感じる。
アッシュと英二の関係性については、人としての繋がりに重きを置くことでピュアさが増し、ダークな面との対比がクッキリしている。だからこそ、アッシュは死んでほしくなかった…。間に合うか分からないけど英二のもとへ、みたいな形で終わってほしかった。あんなに辛い思いして生き抜いてきてやっとって所で…。救いがない気がしてしまった。
アッシュが好き過ぎて。
アッシュが英二と再会して幸せな所見たかったな…

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カーストヘヴン

緒川千世

引き込まれます！

2019年2月2日

梓カッコいい！やっぱり主人公だけあって抜群に魅力的でキングっぽい。カリノくんは、最初のなよなよしたとこもうちょいどーにかならなかったのかと思う所あるけど屈折した梓への好き表現が刺激的。
でもカリノくんはいいとこのお坊ちゃまだから梓と生涯の伴侶になるとか本当の意味でのハピエンはないのかなと思うと複雑。お似合いなのになー

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好きでごめん。

オカモト優

初BL

ネタバレ

2019年1月29日

このレビューはネタバレを含みます▼ 初めてBLを購入しました。無料分読んで、健気でピュアな主人公、とにかく美しいハルトくん、良き友の司くんとの面白いやり取りを気に入って…。
泣きました。こうたくんの、自分は男だから友人としてそばにいるだけでいい、ハルトくんには女性が合っていると。謙虚で一途で本当にいい子です。
だから、ハルトくんが「こうた！」と怒りを露わにしたシーンが1番お気に入りです。これからもこうたくんをどうぞ溺愛してください。2巻目も2人を見守っていきたいと思います。

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きみはかわいい女の子

いちのへ瑠美

恋する楽しさ

ネタバレ

2018年9月19日

このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生のピュアな恋、いいですね。
マサムネくんと小枝ちゃん、安心してみていられます。マサムネくんがジェラシー感じるシーン、きゅんきゅんきますね。
小枝ちゃん、十分可愛くて女の子らしいのに、中学時代の同級生にからかわれるシーンはちょっと辛かったです。
2人が両思いなのが分かりほっとしましたが、どんでん返しはないよね！？と焦りましたが、ないようで良かったです。

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