子連れΩと暴君ヤクザ【単行本版】
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子連れΩと暴君ヤクザ【単行本版】

永乃あづみ

完全に『タイトル負け』

ネタバレ
2023年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 続編出るらしいし評価も高めだし〜、と軽い気持ちで紙書籍で購入してしまったんですが……。なんというか……『タイトル負け』してるな、というのが正直な感想です。
「攻めが極道である必要はあるのか」「オメガバースである必要はあるのか」「【運命の番】の扱いが軽すぎでは?」などなど、ツッコミ要素満載です。
離婚した【運命の番】である夫の借金を肩代わりするハメになった受け。子どものためにとりあえずの金額をなんとか稼いで倒れたところに攻めが集金に来て「気に入った」とかなんとか言って自宅に連れ帰るんですが……。普通に誘拐ですね?
αの唾液に催〇効果があるというのは独自設定だと思いますが、攻めはその唾液でさんざん煽ってヤッておきながら、最中に「なんでうなじに噛み痕ないんだ?」って、はああぁぁぁ????
番がいるΩの番以外に対する拒絶反応とかどうでもよかったということですね??暴君と言うよりキチクですね???
元夫も突然帰ってきて受けを893(攻めとは別の組)に売ろうとして、受けが目の前で襲われてるのに助けるどころか押さえつけるし、はあぁぁぁっ????運命の番って嘘なのかな?????
まあご都合主義もいい所で、そこに攻めが助けに来るわけですが……。攻めと受けが番になるのも「え?それで??ホントにそれで番成立なの????」とビックリするほど拍子抜けです。嘘でしょ…と、何度か確認しましたが……はい。
オメガバースと思わなければ……あるいはここまで違和感持たずに読めたのかもしれないとも思いますが、でもやはり用語がそこかしこに出てくるのでダメですね…。
子どもが可愛いのが救いですが、「子どもを描きたいがためのオメガバース」なのだとしたら残念です。
子どもが可愛い、という点に星入れます。
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