このレビューはネタバレを含みます▼
名作です。時代物はそんなに好きではないのですが、これは読み始めたら止まらない、もう誰にも止められない。一気に読破し読み終えたあとは虚無感が…。
お家騒動と経済の話、主人公2人の成長物語が主軸なので、BLとして読むと常に重い話がつきまといますので、軽いやつがお好みの人にはちょっとつらいかもしれません。私はこういうストーリーの中で少しずつ気持ちの変化を追う系が大好物なので、大満足でした。それと、もうひとつ大好物の年下攻め♡♡最初は一方的な関係だったのが、少しずつ桂木のデレが垣間見える場面が増え始めるのですが、そこが萌える!しかもデレたと思ったのにまたすぐツンツンツンツンするもんだから、焦らされまくりです。しかも、年下攻めも成長するに従ってだんだんかっこよくなってきて、最初は凸凹だった関係性がフラットになる過程がじっくり読めるので、桂木がMaxデレを発動したときは、萌え悶えることでしょう。
ちなみに、時代物としての読んだ場合は明治時代のお話だろうということはわかるのですが、ふわっとしているので歴史好きの方はもんもんするかもしれません。そこは、作者もインタビューで触れていて、ここまで大作になると思っていなかったので、知識不足で誤りもあると仰っていました。私はそこまで詳しくないのですし、そこまで細かい所は掘り下げず、歴史的な部分は軽い気持ちで読んでいたので、そんなに気になりませんでした。