永遠の時を生きる者はほかにも・・





ブランカはあのときエドガーをどう想ったか。手をさしのべたとき。
また、クロエも不気味だ。執念深さが不安感を煽る。
その中で、ブランカは歌をうたい、エドガーと心を通わせようと。好意と反感。
たくさんのパーツが入り込んで絡み合う。死があり、「気」のやりとりがある。
子どもの突発的行動のアクシデントが波紋が広がるようにそれぞれのこれからを変えて行ってしまう。
「見える」ってなに?わからない・・・私には急にこれ迄とジャンプした異能の芽生えに思えて、ますます世界観がわからなくなった。
そして、ブランカの空虚、その後の彼女の生。
それが萩尾望都先生の描かれた「春の夢」。ブランカの見ていた夢はあの頃のもの、もはや叶わぬ遠いものになってしまった。
私が昔見たエドガーもアランも居ない。しかし、そこに作者が同一人物として扱う以上は、そうなのだと考えるほかはない。青い霧らしきものは感じ取れた。しかし、黄昏は感じ取れなかった。
永遠の時を生きる、その意味が物語を貫いている感じはした。

-
rsmcan1676 さん
(-/-) 総レビュー数:35件
-
kaorin さん
(女性/60代~) 総レビュー数:0件
-
romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件
-
優子 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:94件
-
名探偵キャサリンの息子 さん
(男性/60代~) 総レビュー数:145件