ちはやふる
」のレビュー

ちはやふる

末次由紀

懸命さに胸が熱くなる

ネタバレ
2023年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一人一人が強くなる過程がとても丁寧に描かれているし、問題や弱さや不安を抱えたままでも前に進もうとする姿にも心を打たれる、とても素敵な作品。
瑞沢の皆が仲間思いだけど、仲良しこよしではなく、きついことを言えたり弱さも見せられる関係なのも良かった。

ただ、太一が可哀相過ぎて、何度も読むのを辞めたくなってしまった。
最後の最後で千早と結ばれたけど千早はいつ太一が好きと気付いたんだろう。
そこの描写が少なすぎて無理やり感があるし、キスもハグも笑顔さえ描写されない。ずっと苦しんでた太一の報われた感が無くて辛い。
太一の髪も切る前が良かった。告白されるシーンの太一がカッコ良くなくて残念。
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