可愛いものを飲み干したい【電子限定おまけ付き】
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可愛いものを飲み干したい【電子限定おまけ付き】

ひじき

作者さん買いですが

ネタバレ
2023年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子供の頃、保身のために傷付けた相手と、大人になってリスタートする話。
昔、自分が悪く言われたく無いため、好きだった宮本の「可愛い物好き」を変だと言い放ってしまった柏木。その後、会う事もなく、ずっと謝罪と後悔を抱えてました。言われた方の宮本も、その言葉がトラウマになっていて、「可愛い物好き」を隠して生活する日々。そんな二人は大人になって再会します。
子供の頃、まだ自分を守る術も身につけて無い時に、言われた言葉がずっと尾を引くって、ある事で。柏木が臆病になった気持ちもよく分かる。大人であっても、そういう心無さで、無駄に傷つけられる事はあるけれど、でも、まだ寛容さや逃げ場もあったりする。作品の中でも、自分の普通とは違う観念を、笑ったり蔑む人も出て来るし、反面、すんなりと受容されたりもしてる。子供の社会は、わりと大変。そこら辺は、読んでいて共感すると言うか。ですが BLの方は、あまり刺さらなかったな…というところの☆4です。
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