このレビューはネタバレを含みます▼
25人もの殺人を犯すシリアルキラーのジャン。バナナで滑るというコメディのような展開全ての記憶を失う。命からがら逃げ、キム・ギスとなって別の人生を歩む。いつ記憶を取り戻すかハラハラしながら読んだ。読み始めた時から夢中になる一方で、ハッピーエンドは有り得ないとは分かっていたが、最後は余りにも可哀想で泣けて泣けて仕方なかった。世界中から恨まれ、愛した人にまで殺されようとしていた人生。なのにその中にしか彼の幸せがなかったことを思うと、本当にたまらない気持ちになる。表題の本当の意味を知った時も。