言ノ葉ノ星
」のレビュー

言ノ葉ノ星

三池ろむこ/砂原糖子

コミックス「言ノ葉ノ花」の続編

ネタバレ
2023年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説「言ノ葉ノ花」には「言ノ葉ノ花」に続いて「言ノ葉ノ星」が収録されています。コミックス「言ノ葉ノ星」2巻の巻末にある「言ノ葉日和」は小説「言ノ葉便り」の収録作です。
「言ノ葉ノ花」では3年前に人の心の声が聞こえるようになった余村が人間不信から引きこもり、ようやく半年前から勤めた家電店で同僚の長谷部の自分に向けた好意に気付き、気持ちを通い合わせるまで。「言ノ葉ノ星」は余村の人の心の声を聞く能力が突然失われてしまってからのお話です。このサトリの能力はあれば人の表裏を知って幻滅し、無くなれば人の気持ちがわからなくなって不安になるという厄介なものでして。長谷部は口数が少なく気持ちを面に出さないタイプなので余村はグルグル思考に陥って、接客の仕事も上手くいかなくなるわでピーンチ!な訳です。
ファンタジーなのですが、リアリティがあります。ダメになっていく受けを支える攻めが好きなのでこの本は好きでした。小説は未読です。ちゃんと完結していますが、小説の「言ノ葉便り」にはこの続きがあるようなので小説も読みたくなりました。
2022年3月 上巻 総166ページ 下巻 総186ページ 上下巻とも電子おまけペーパー(三池先生イラスト、あとがき1p)あり 修正は白抜き、白モヤ。
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