やはり人間ドラマ
ネタバレ





2023年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼
BLってひと括りにはできないものだなと改めて感じる。やはり人間ドラマだ。戦争ものでは、田亀源五郎先生のものが多く読んでいるけれど、メッセージは異なるなと感じる(当たり前だけど笑)。田亀先生はどうしてもSM部分が切り離せないけれど、狂気と命を削る究極の状況で性や生であり、生を確かめるものであることは同様に感じた。特攻という凶悪な盲信による当時の狂気。田中は自身の性的指向を当然に認めてもらえる時代ではなく、それでも本懐を遂げ、命を差し出すことで昇華した。一方、八木は特攻で生き残った羞恥、虚しさ、罪悪感を抱えながらも田中を心の残りにして探すこともできなかった。しかし、淀野は囚われたまま八木を探し、探し続けた22年を最後に後悔したのかも。田中に囚われた2人の人生。田中は望んでいなかったかもしれないが、愛されたことを知って欲しかったな。橋内の話も切ないな。戦争は愚かだ。何度考えても、どのような状況でも、戦争を知らなくても大きな声で言いたい。
コミックスには、読切りに「どうして波瀬は笑ったか」が掲載されている。学生運動の話だが、蛍火同様に集団心理としての同調行動と集団浅慮が描かれており、どんなに形を装っても内面に向き合わないことで人を虐げる醜さは変わらないことを教えてくれる。amase先生って、雨瀬シオリ先生かな?絵がとても似ているんだよな。ダークな面も(笑)。特装版で読切りが読めたのはよかったけれど、ネームが多かったかな。薄消しとそうでないものとの差が単話などを読んでいないのでわからないけれど、ちょっとお高かったけれど、クーポンあってよかったかな。
コミックスには、読切りに「どうして波瀬は笑ったか」が掲載されている。学生運動の話だが、蛍火同様に集団心理としての同調行動と集団浅慮が描かれており、どんなに形を装っても内面に向き合わないことで人を虐げる醜さは変わらないことを教えてくれる。amase先生って、雨瀬シオリ先生かな?絵がとても似ているんだよな。ダークな面も(笑)。特装版で読切りが読めたのはよかったけれど、ネームが多かったかな。薄消しとそうでないものとの差が単話などを読んでいないのでわからないけれど、ちょっとお高かったけれど、クーポンあってよかったかな。

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