甘えたがりで嘘つきの君
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甘えたがりで嘘つきの君

あまいろ瑚乃

激重激甘で甘酸っぱくて優しい恋の話

ネタバレ
2023年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染で気づいたら両片想いになっていたDomとSubである淳と研太。
ずっとそばにいて、そばにいることが当たり前でお互い大好きなのに、お互いにその気持ちを打ち明けあうことができない、もどかしさ、切なさが随所にちりばめられています。嫉妬や思い違いはあるけれど、お互いを傷つけることのない優しい両片想いです。
読んでいてきゅんきゅんどきどき、ハッピーエンドになることは間違いないと確信しつつも、時にはらはらしながら読み進めました。
2人それぞれに軽い重いの違いはあるものの、近寄ってくる相手がでてきて、2人ともそれぞれ切なくなり、嫉妬する描写がとても素敵でした。
Dom/Subものだと、Domが手綱を握っているようなやりとり、展開が多いと思いますが、この2人はお互いがそれぞれを大事にして尊重し合っている様子がとても伝わってきて、それも素敵な要素のひとつです・
両想いになったとき、Subの研太が「いーよ、もう全部、お前のもんだよ」とDomの淳に伝えるシーンは、Subの研太が大きな愛を持ってDomの淳を抱擁しているようでした。
Dom/Subという立場にある2人ですが、2人ともそれぞれがどちらにも負けないほどの大きな包容力を持っているように感じました。

両想いになってからさらに最終話があるというストーリー展開もすごく好きな要素の一つです。はい、おめでとう、終わり、でなく、両想いになってからのその先を垣間見ることができて、萌え、幸せでした。
1話ではばらばらに投稿していた2人が、最終話では2人一緒に登校しているところもとても素敵で、改めてよかったなあ、よかったねえ、幸せにね、と思いました。

2人が両想いになって大学生になってからのお話や、脇キャラのその後、願わくば脇キャラ同士がくっつく未来のお話なども読んでみたいと思いました。
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