このレビューはネタバレを含みます▼
明るい良い子キャラ京太郎を巡る、幼馴染15年執着片想い隠キャのミヤコvs上京大学生デビューで一目惚れのアズマのバトル。醜いパンチの応酬が、いつの間にかラブ→が、お互いに向かっていくラブコメです。まぁ、読者と京太郎はそうなる事は、分かってましたけど。
ゲイゆえ、閉鎖的な田舎から自由になりたくて、東京の大学に出て来たアズマ。そこで出会った親切で可愛い京太郎に一目惚れ。でも、京太郎には、幼馴染で親友のミヤコがべったり。最初から激しく牽制されます。ミヤコは美少年なのですが、幼少期に女の子と揶揄われた事がトラウマで、顔を隠し他人とはコミュをとらず、京太郎としか話もしなくなってます。なのに、アズマには最初っから喧嘩腰。これって、やっぱり運命の出会いだから??
当初、ミヤコの、アズマへの絡み方がウザくて、最後まで読めるかな〜と思ったほどです。でも、牽制するために一緒にいたはずが、次第に二人でいる空気感が馴染んできて、甘酸っぱさも漂うようになると、一気に良くなります。ミヤコのトラウトの原因景虎とか、大学の女子とか、周りも賑やかで、何気に二人をサポートする良き脇キャラです。京太郎が実はキューピットで、その事が描き下ろしで明らかになり、それはおぉ〜!でした。本編では、コメに傾いたラブコメらしくまとまってますが、ちょっと不足な部分はしっかり最後の描き下ろしにあります。ヘタレ気味イケメンアズマ×拗らせ美形ミヤコのカップルは、喧嘩腰から始まっても、ケンカップルにはなりません。ナチュラルラブラブです。それも良い。ヘタレで優しいアズマが好き。