ハレとモノノケ
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ハレとモノノケ

あおに鳴くで感動して期待し過ぎたかも。

ネタバレ
2023年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 野草や祭りなどの文化・習慣など分かりやすく解説されて勉強になりました。しかし人物の背景や設定が甘め?なので多少チグハグ感が否めないような。例えば顔見知りとはいえ、息子独り残した家に親戚でもない人が滞在しているのを気にしない両親が不自然。
わたしの想像ですがトキは昔、生き神様として祀られ若返りや再生の御神徳があるツクヨミノミコトとして信仰されていたのかな。
その数百年後、自分を解放してくれたヨスガ(ピアスしてた?)と恋仲に。しかし彼女との間に子供を授かる覚悟がなかったトキは彼女の元を去り、それは心残りだったのかなあ。だけど八潮の両親とは面識があったし、過去に探す機会もあったのでは。
「独りより待つ誰かがいる方が寂しい」そうこぼしていたトキは笑っているヨスガの写真を見て「自分の決断が間違っていなかった」と。しかし八潮にはトキの過去が心のしこりとして残ってしまった。
「ヨスガさんにできなかったことをしていいよ」「トキの血は遺らないだろう」「俺に遺してよ」17歳の子に言わせるなよ~
何者か分からない男が一人暮らしの高校生の家で暮らす設定は「あおに鳴く」とよく似ていて、この作品のやり直しだったのかと思ってしまった。
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