苦しいのに、幸せ

何て尊い作品なんだ。読んでいて胸がキュンって苦しくなる。高校生という青春時代真っ只中の感情がすごく伝わってくる。初恋という儚さとノスタルジックな雰囲気が薄らと霧の霞む記憶をたどる様な、でも確かにそこにあった現実を懐かしむ様な、淡くて痛くてどこか甘い初恋の感じがとても良く表現された作品でした。攻めは高校の教え子で、受けは高校の先生。高校時代は生徒の方が可愛くて受けっぽかったし、先生はカッコよくて大人で攻めっぽかったけど、時の流れと共に可愛かった受けは大人になり、カッコよかった先生は可愛くなった。見た目がとかじゃなくて雰囲気がお互い丸くなってひとつになって行く感じがした。先生(受け)はノンケでバツイチ。生徒(攻め)はゲイ。えちしーんは濃厚ではないけど、あっさり過ぎずで世界観に合ったエロ。ちゃんとエロいし萌えるし尊いし、最高のえちしーんでした。